サーバー寄りのインフラエンジニアとして年収を上げるために、キャリアアップするために、オンプレミスでの設計・構築経験を積むことは重要であると以前の記事でお伝えしました。
あわせて重要な点として「 ECサイトで守備範囲を広げること 」が挙げられるので、その点について説明したいと思います。
そもそもECサイトとは
Wikipediaでは、ECサイトを以下のように定義しています。
ECサイト(イーシーサイト)とは、自社の商品やサービスを、インターネット上に置いた独自運営のウェブサイトで販売するサイトのことである。 ECとは electronic commerce( エレクトロニックコマース=電子商取引 )の略。
自社にECサイトがある企業の場合には、企業のITインフラには「オフィス系」と「EC系」の大きく2つのITインフラがあると言えます。もちろん、これら以外に分類できるITインフラもあります。なお、EC系のITインフラは「配信系」と呼んでいる企業もあります。
このEC系のITインフラは企業の収益に直結するシステムになることが多く、ここで導入されるネットワーク機器、サーバー機器、セキュリティ機器はスペックの高い大型のものになることが多いです。また、そのITインフラは高度な設計が実装されることが多いです。
そういう意味で、インフラエンジニアの場合は「どのような経験を積んできたのか」という点だけでなく「どこの企業でお仕事をしていたのか」という点もかなり重要になってきます。
インフラエンジニアとしてECサイトでの守備範囲を広げよう!
さて、本題の「ECサイトでの守備範囲を広げよう!」のお話となります。
ECサイトのオンプレミス環境の構築時にCisco認定パートナー企業のネットワークエンジニアとして、Internet接続機器、ADC(LB)、WAFなどのネットワーク機器で設計・構築を担当させて頂くことがありますが、その際に、お客様側ではネットワーク担当とサーバー担当は、分かれていることが多いです。
ECサイトのその特性や規模の大きさなどから担当が分かれていてしかるべきだと思うのですが中には、サーバーだけではなくネットワークも全て担当されるインフラエンジニアのお客様もいらっしゃいます。
このようにサーバーだけでなくネットワークも担当できる形でお仕事をすることが理想です。もちろん、規模が大きければ物量的に難しいでしょうし、その企業の部署で明確に役割が分かれている場合には、そのような仕事の仕方は許されないかもしれませんが、その場合でも可能な範囲でECサイトのITインフラ全体を理解できるように知識を深めていきましょう。
もちろん、ADCとWAFはネットワークというより、サーバーの動作と連携した設計となることが多いことから、ネットワーク機器全てでなくても、サーバー、ADC、WAFの設計担当である企業側のインフラエンジニアである場合には、それだけでも良い経験ができている、高収入なインフラエンジニアを実現できていると思います。
可能な範囲でいいので、自社にECサイトがある場合は自分の範囲を広げるようにしましょう!