シスコ認定パートナーでの当方のネットワークエンジニア1年目

過去の当方のネットワークエンジニア時代のお話です。

当方は20代後半からCisco認定パートナーのネットワークエンジニアとして、お仕事するようになりました。インフラエンジニアやサーバーエンジニアではなく、ネットワークエンジニアとしてCisco製品を中心としたネットワーク技術に磨きをかけたいと考えていました。

ちなみに、Cisco認定パートナーには、ゴールドパートナーだけでなくセレクトパートナーやプレミアパートナーの企業もありますが、これらのパートナー企業でなくてもCisco製品を取扱いしているベンダーは多いので、転職などを検討している場合にはどのようなネットワーク機器を取り扱っている会社なのかをWebサイトなどで事前調査するようにしましょう。

そのベンダーで働く前は「 構築、運用、監視 」が主な仕事であったことから、仕事内容が「提案、設計、構築」が主になるので、当時はちょっとした転換期を迎える事になりました。

また、今までは残業時間が多くて30時間くらいだったのですが、そこで働き始めてからは、40時間~70時間くらいに大幅に増えました。この当時は残業規制にあまり厳しくなく、100時間近く残業しているのではないかというエンジニアもいました。

提案、設計、構築のお仕事の1年目は本当に大変でした

といっても「提案」のお仕事は1年目に対応させて頂けることはなく、先ず「構築」メンバーとしてお仕事をしていました。

前の職場で「構築、運用、監視」のネットワークエンジニアの仕事で培ってきたネットワーク技術力がどのくらい通用するのか、役立つのかドキドキしていましたが、この会社でお仕事されているネットワークエンジニアの方とは大きな技術力の差を感じる結果となりました。

ネットワークエンジニア1年目を思い出すかのような大変さを感じたので、とにかく勉強勉強でした。しかし、それによって脳内に「新たな神経回路」が確実に生成されていくような感覚をしながら仕事をしていたと記憶しています。

その当時、当方は20代後半でしたが、この会社では1年目ですし「PM・PL」の立場でお仕事をさせてもらえるようなことはありませんでした。ですが、ステキな先輩が当方のトレーナーとして一緒にお仕事をしてくれたので幸せでした。一緒にお仕事というか、正確にはその先輩のお手伝いであったり、その先輩の指導と監督の下に仕事をしている状態でした。

そして、このころから「 コンフィグ設定方法を多く知っている、しっかり理解している 」ということよりも、ネットワーク技術の理論を深く知っており理解していることが大切なのだと悟りました。もちろんコンフィグの知識や理解も重要ですが、その根にある「理論や仕様」がより大切だということですね。

あとは、ベンダーにとっては諸刃の剣のようなCiscoさんの「ハイタッチ営業」という存在を知りました。Ciscoさんは通常、シスコ製品の導入先となる企業とは直接取引をせずにシスコ製品はCisco認定パートナー企業経由で販売します。しかし、Cisco製品の販売促進のために、ユーザーと直接連絡を取り合い営業活動を行う営業チームがいます。それがハイタッチ営業。

1年目には、異なるメーカー機器同士の接続は必ず実績を確認すること、仕様上問題なくても事前検証で動作の裏取りをすること、機器見積りの際には必ずクロスチェックすることなど、ネットワークエンジニアの仕事の仕方に関してとても大切なことを学びました。

2年目からは簡単な提案対応を任せて頂いたり、ポジションもPLとして案件担当をさせて頂くようになりましたが、この1年目で習得した知識、経験、技術がとても役立ちました。そして本当にステキな先輩の下でお仕事をしていたのだと実感しました。今でも感謝しています。

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