クラウドによる提供されるサービスは、利用形態によりIaaS、PaaS、SaaSの大きく3つに分類できます。
◆ IaaS(アイアース)とは
IaaS(Infrastructure as a Service)とは、インターネット経由で、CPU、メモリ、ストレージなどの
ハードウェアリソースのインフラを提供する利用形態のクラウドサービスのことです。クラウド利用者は
CPU、メモリ、ストレージ、OSの種類を選択します。クラウド事業者からはその情報に基づいたハード
ウェアリソースが提供されて、アプリケーションがインストールされていない仮想サーバが提供されます。
IaaSにおけるクラウド事業者と利用者の「管理範囲」は下図の通りです。
※ Runtime:プログラムの実行時に必要となるライブラリなどのソフトウェアの部品のこと。
※ Middleware:OSとアプリケーションソフトの中間に位置し、様々なソフトウェアから共通して利用される機能を提供するもの。
◆ PaaS(パース)とは
PaaS(Platform as a Service)は、インターネット経由でアプリケーション実行用のプラットフォームを
提供する利用形態のクラウドサービスのことです。クラウド事業者は、クラウド利用者がアプリケーション
のコードを実行するするのに必要なプログラミング言語のランタイムやデータベースなどのミドルウェアを
サービスとして提供します。
PaaSでは、プログラミング言語やデータベースアプリなど、クラウド利用者がアプリ開発に必要な全ての環境が用意されています。
◆ SaaS(サース)とは
SaaS(Software as a Service)は、インターネット経由でソフトウェアを提供する利用形態のクラウド
サービスのことです。クラウド利用者は、クラウド事業者が提供するクラウド上のアプリやサービスなどを
Webブラウザ経由などで利用できます。GoogleのgmailなどもSaaSによるメールサービスです。クラウド
事業者が提供するソフトウェアなので、利用者側がそのアプリを開発や制御したりすることはできません。
IaaS、PaaS、SaaSのサービスを提供する代表的な企業のサービスを以下に紹介します。
XaaS |
代表的な企業のクラウドサービス |
IaaS |
Amazon EC2、Microsoft Azure |
PaaS |
Google App Engine2、Microsoft Azure、Salesforce Platform |
SaaS |
Google Workspace、Microsoft Office 365 |
オンプレミス、IaaS、PaaS、SaaSの違いは以下の通りです。
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