◆ A10 - 管理アクセスの設定
デフォルトでA10のLBのI/Fへの管理アクセスは、以下のような設定状態になっています。デフォルトで
MGMTポートでは「telnet」が許可されていないだけで、その他の管理アクセスは全て許可されています。
インターフェースの種類 |
デフォルトで許可されているアクセス |
MGMTポート |
SSH、HTTP、HTTPS、SNMP、PING |
Ethernetポート / VE |
PING |
◆ VE 100 へのSSHの許可
(config)# enable-management service ssh ve 100
◆ 全てのポートへの全ての管理アクセスを許可
(config)# enable-management service all
◆ A10 - ロギングの設定
ロギングの出力対象は以下の5種類があります。xxxにはロギングのレベルを指定します。
設定コマンド |
説明 |
logging console xxx |
コンソールへの出力 |
logging buffered xxx |
バッファへの出力 |
logging monitor xxx |
モニターへの出力 |
logging syslog xxx |
SYSLOGサーバへの出力 |
logging email xxx |
メールへの出力 |
上述の「xxx」のロギングのレベルは以下の8段階があります。
Level キーワード |
レベル |
説明 |
緊急:emergency |
0 |
システムが不安定 |
警告:alert |
1 |
即時処理が必要 |
重要:critical |
2 |
クリティカルな状態 |
エラー:error |
3 |
エラー状態 |
注意:warning |
4 |
警告状態 |
通知:notification |
5 |
正常だが注意を要する状態 |
情報:informational |
6 |
情報メッセージ |
デバッグ:debugging |
7 |
デバッグメッセージ |
これらの設定については視覚的にも分かりやすいGUIで設定した方が良いです。以下はデフォルト値。
SYSLOGに関する設定コマンドは以下の通りです。
◆ ロギングバッファの設定
(config)# logging buffered 40000
◆ シスログ:SYSLOGサーバの設定
(config)# logging host 192.168.10.101 port 514
◆ シスログ:SYSLOGのファシリティの設定
(config)# logging facility local4
◆ シスログ:SYSLOGのロギングレベルの指定( informationレベル以上の全てのログを送信 )
(config)# logging syslog information
ログをメールで送信する設定コマンドは以下の通りです。
◆ メール:メールサーバの設定
(config)# smtp 192.168.20.101
◆ メール:ログの送信先のEメールの設定
(config)# logging email-address admin@example.com
◆ メール:Eメールに送信する際のログレベルの設定( alertレベル以上の全てのログを送信 )
(config)# logging email alert
◆ A10 - SNMPの設定
SNMPの設定は、snmp-serverコマンドで設定します。
コマンド |
説明 |
enable |
SNMPエージェントとしての有効化 |
enable traps |
SNMPトラップの有効化 |
community |
SNMPコミュニティの設定 |
host |
SNMPトラップの送信先の設定 |
contact |
オプション:連絡先情報の設定 |
location |
オプション:本機器の設置先情報の設定 |
group |
オプション:SNMPのグループ設定 |
user |
オプション:SNMPエンジンにアクセス可能なユーザ設定 |
view |
オプション:SNMPにおけるOID参照の設定 |
◆ SNMP:設定例
(config)# snmp-server enable
(config)# snmp-server enable traps
(config)# snmp-server location 31F TO-DC
(config)# snmp-server contact admin@example.com
(config)# snmp-server host 192.168.10.101 version v2 public01 udp-port 162
(config)# snmp-server community read public01
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