◆ A10 - リアルサーバに対するヘルスモニターの設定( ICMPモニター )
リアルサーバを設定すると、デフォルトでは、内部的に設定されている「 ICMPによるPING応答 」の
チェックが行われます。タイマーは interval「5秒」retry「3回」timeout「5秒」Up-Retries「1回」。
なお、デフォルトで内部設定されているヘルスモニターの「ping」は変更や削除することはできません。
このPINGモニターを無効化したい場合は、リアルサーバを定義した後に「no health-check」と設定。
(config)# slb server HTTP-SV01 192.168.1.101
(config-real server)# no health-check
PINGモニターを行いたいものの、タイマーの変更を行いたい場合は、新しくヘルスモニターを作成して
その作成したヘルスモニターをリアルサーバに適用します。
(config)# health monitor ICMP-CHECK01 interval 10 retry 3 timeout 3 up-retry 1
(config-health:monitor)# method icmp
(config)# slb server HTTP-SV01 192.168.1.101
(config-real server)# health-check ICMP-CHECK01
◆ A10 - リアルサーバのポートに対するヘルスモニターの設定(PORTモニター)
リアルサーバにポートを設定すると、デフォルトで設定されている「TCP/UDPによるポートチェック」
が実行されます。タイマーは interval「5秒」retry「3回」timeout「5秒」Up-Retries「1回」。なお、
デフォルトで内部設定されているヘルスモニターの「default」は、変更や削除することはできません。
defaultモニターを無効化したい場合、リアルサーバにポートを定義した後に no health-check と設定。
※ ICMPモニターを止めたい要件はあるものの、ポートモニターを止めたい要件は一般的でないので、以下設定は一般的ではない。
(config)# slb server HTTP-SV01 192.168.1.101
(config-real server)# port 80 tcp
(config-real server-node port)# no health-check
ポートモニターを行いたいものの、タイマーの変更を行いたい場合は、新しくヘルスモニターを作成して
その作成したヘルスモニターをリアルサーバのポートに適用します。
(config)# health monitor TCP80-CHECK01 interval 3 retry 3 timeout 3 up-retry 1
(config-health:monitor)# method tcp port 80
(config)# slb server HTTP-SV01 192.168.1.101
(config-real server)# port 80 tcp
(config-real server-node port)# health-check TCP80-CHECK01
ICMPモニターとPORTモニターが適用されている場合、show slb serverコマンドの一番右側の「State」が
UP、UPであればモニターが成功しています。「Total」行だけがUPならICMPモニターのみ成功しています。
◆ A10 - ヘルスモニターの設定 - タイマー設定
デフォルトでは、ヘルスモニターに対してinterval「30秒」retry「3回」timeout「5秒」のタイマーが
適用されています。これは作成するヘルスモニターごとにタイマーを変更することができます。
◆ ヘルスモニターのタイマー設定
(config)# health monitor name interval 1-180 retry 1-5 timeout 1-12
(config-health:monitor)# method icmp | tcp | udp | http | ftp | smtp | dns など
◆ ヘルスモニターのタイマー設定例
(config)# health monitor HTTP-CHECK01 interval 10 retry 3 timeout 3
(config-health:monitor)# method http
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◆ A10 - ヘルスモニターの設定 - L7チェック
ヘルスモニターに何も指定しない場合、デフォルトではサービスグループに「ICMPによるPING応答」
によるL3チェックと「指定サービスポートに対する応答」によるL4チェックを行います。これに加えて
例えば「 HTTPコード200の応答 」によるL7チェックを行いたい場合は以下のコマンドで設定します。
◆ ヘルスモニターの設定例(HTTPのL7チェック)
(config)# health monitor HTTP-CHECK01
(config-health:monitor)# method http expect response-code 200
◆ ヘルスモニターの適用例( リアルサーバへ適用する場合 )
(config)# health monitor HTTP-CHECK01
(config-health:monitor)# method http expect response-code 200
(config)# slb server HTTP-SV01 192.168.1.101
(config-real server)# port 80 tcp
(config-real server-node port)# health-check HTTP-CHECK01
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◆ ヘルスモニターの適用例( サービスグループへ適用する場合:一般的な設定 )
(config)# health monitor HTTP-CHECK01
(config-health:monitor)# method http expect response-code 200
(config)# slb service-group HTTP-SG01 tcp
(config-slb svc group)# health-check HTTP-CHECK01
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method http と指定した場合、ポート番号に関係なくhttp通信できるサーバのヘルスチェックをします。
method https と指定した場合、ポート番号に関係なくhttps通信できるサーバのヘルスチェックをします。
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