BIG-IP - iRules Part 3



 ◆ iRule - TCLの基本(条件分岐)

 TCLでは条件分岐に
ifelseifelseの3つを使用します。それぞれの意味は以下の通りとなります。
 内容によりifとelseだけで完結することもあれば、if、elseif、elseの3つを使用する場合もあります。

条件分岐 説明
if  もし 〜 あるなら
elseif  もしくは 〜 あるなら
else  さもなくば



  


 TCL構文を記述する際の括弧の意味は以下の通りです。

括弧 記号 説明
大括弧 [ ]  大括弧内のコマンドの実行結果を引数として渡す時に使用する。
中括弧 { }  中括弧内の複数の文字列を1つにまとめる時に使用する。コマンドで使用。
小括弧 ( )  小括弧内の論理変数などをまとめる時に使用する。計算で使用する。



 最も使用される重要な引用符の意味は以下の通りです。

引用符 用語 説明
" ダブルクォーテーション  中括弧 { } の中で使用する値を、文字列として扱う時に使用する


 ◆ iRule - TCLの基本(変数)

 最後に、iRuleの条件分岐や括弧内で使用する
変数比較演算子について解説します。setコマンドに
 より、変数に値を代入できます。例えば、変数XYZに数字の123を代入したい場合、以下の通り記述。

 set XYZ 123

 また、変数名の頭に$を付ける$変数名」ことにより変数の値を取り出すことができます。例えば、
 変数XYZに123を代入した後、変数ABCに123を代入したい場合は以下のように記述。これによって
 変数ABCに123を代入(セット)することができます。

 set XYZ 123
 set ABC $XYZ



 ◆ iRule - TCLの基本(比較演算子)

 比較演算子には以下のようなものがあります。

比較演算子 説明 説明例
==  等しい  A == B。AとBは等しい。
!=  等しくない  A != B。AとBは等しくない。
<  左の値の方が小さい  A < B。AはBより小さい。
>  左の値の方が大きい  A > B。AはBより大きい。
<=  左の値は右の値と同一、または小さい  A <= B。AはBと等しいか、小さい。
>=  左の値は右の値と同一、または大きい  A >= B。AはBと等しいか、大きい
&&  かつ(論理積)  A&&B。AかつB。
||  または(論理和)  A||B。AまたはB。



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