◆ JUNOS - OSPFの設定 - リンクコスト
OSPFのメトリックで使用するコストは、以下の3つの方法によって手動で変更することが可能です。
1. インターフェースのコストの変更
2. インターフェースの帯域の変更
3. Reference Bandwidthコマンドによる計算式の変更
メトリックであるコスト値を直接変更する@が一般的に使用されています。Aの方法はインターフェース
の帯域幅を変更することでコスト計算に反映させる方法です。例えば100MbpsのI/FでもAの手法により
bandwidth 10m とすることで10MbpsのI/Fと見なしてコスト値は10となります。Bはコスト計算の分子
を変更する手法。デフォルトの100Mを1000Mに変更すれば、100MbpsのI/Fのコスト値は10となります。
1. インターフェースのコスト変更
⇒ このインターフェースで受信したルートのコスト値は 10 加算されます。
root@SRX# set protocols ospf area 0.0.0.0 interface fe-0/0/1 metric 10 |
2. インターフェースの帯域の変更(メトリック上の帯域の変更)
⇒ このインターフェースで受信したルートのコスト値は 10 加算されます。
root@SRX# set interface fe-0/0/1 unit 0 bandwidth 10m |
3. Reference Bandwidthコマンドによる計算式の変更
⇒ このインターフェースで受信したルートのコスト値は 10 加算されます。
root@SRX# set protocols ospf reference-bandwidth 1G |
◆ JUNOS - OSPFの設定 - プライオリティ
JUNOSのOSPFのDR/BDRの選出はOSPFプライオリティ値により行われます。OSPFプライオリティが最も
高い値を持つOSPFルータがDRとなり、2番目に大きいOSPFプライオリティ値を持つルータがBDRとなる。
JUNOSではデフォルトでプライオリティ値は128となります。最大値は255となります。設定例は以下です。
◆ プライオリティの設定
root@SRX# set protocols ospf area 0.0.0.0 interface ge-0/0/0 priority 255 |
OSPFプライオリティが同じである場合、ルータIDによりDRとBDRの選出が行われます。最も大きな値を
持つルータがDRとなり、2番目に大きい値を持つルータがBDRとなります。なお、そのルータIDとなる
IPアドレスの選出は以下の優先順位で決定されます。@のroute-idによるコンフィグ例は以下の通りです。
1. router-id で明示的に設定したIPアドレス
2. ループバックインターフェースのなかで一番大きなIPアドレス
3. 物理インターフェースに設定されている一番大きなIPアドレス
◆ ルータIDの設定
root@SRX# set routing-options router-id 1.1.1.1 |
◆ 参考 : JUNOS - OSPFの設定 - Helloインターバルの設定
Ethernetネットワークでは、デフォルトでHelloタイマーが10秒、Deadタイマーが40秒となっています。
NBMAネットワークではデフォルトでHelloタイマーが30秒、Deadタイマーが120秒となっています。この
値は以下のコマンドで変更できます。Helloタイマーを変更することによって自動的にDeadも変更します。
◆ ge-0/0/0 においてHelloインターバールを 5 秒に変更する設定例 (隣接するOSPFルータでも同じ値にします)
root@SRX# set protocols ospf area 0.0.0.5 interface ge-0/0/0 hello-interval 5 |
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