◆ Palo Alto - 初期IPアドレス・初期ユーザ/パスワード
Palo Altoへは、CLIとGUIの2種類の方法で管理アクセスできます。Palo Altoの設定は通常GUIで行います。
ステータス確認やrequestコマンドを実行する際には、CLIも利用されます。なお、Console接続によるCLI
アクセスは正常に表示されないこともあることから、ログ取得の際にはMGTポート( 管理ポート )にSSH
接続してログ取得することをお勧めします。
MGTポートは初期IPアドレスに「192.168.1.1/24」 が割り当てられており、初期ユーザー名は「admin」
初期パスワードは「admin」です。なお、Palo Alto起動直後にプロンプトが表示されてもログイン認証は
成功しません。機器前面のStatusが緑になるまで最大10分ほど待ちます。
◆ Palo Alto - コンソールポートへ接続するためのTeraTermの設定
データ転送レート:9600、ビット停止:1、データビット:8、フロー制御:なし、パリティ:なし
◆ Palo Alto - 2種類のコンフィグレーション
Palo Altoには2種類のコンフィグレーションがあります。
コンフィグレーション |
説明 |
running config |
現在、稼働中のコンフィグ |
candidate config |
現在、編集中のコンフィグ( commit コマンド実行前のコンフィグ ) |
◆ Palo Alto - CLIの2種類のモード
Palo Altoには2種類のモードがあります。
コンフィグレーション |
表示 |
説明 |
オペレーショナルモード |
> |
起動時のログイン直後のモード。コマンド実行時のモード |
コンフィグレーションモード |
# |
設定変更する時のモード。configure を入力した後のモード |
◆ Palo Alto - 設定反映と設定保存
Palo Altoでは設定完了後にcommitを行うことで稼働しているコンフィグに反映されます。正確にはcommitは
candidate config を running config に設定反映と設定保存させるための実行コマンドです。そのため、例えば
電源停止や再起動しても commit した後である場合は設定状態は保持されています。GUIでは、このcommitは
設定画面の右上にあります。
CLIで設定反映と設定保存する場合、コンフィグレーションモードでcommitと入力します。
admin@PA-0000> configure
admin@PA-0000# commit
save は candidate config を保存したり、設定ファイルを世代管理する時に名前付けして保存する際に主に
使用します。save は、GUIによって主に「Save named configuration snapshot」でその操作を行います。
◆ Palo Alto - PINGの実行
PINGを実行する時は宛先だけでなく送信元IPアドレスを指定して実行することが推奨です。以下では
Palo AltoのInterfaceの持つIPアドレス(192.168.1.1)を送信元IPアドレスにして、宛先アドレスに
192.168.1.10 に PING を実行した結果です。
admin@PA-0001> ping source 192.168.1.1 host 192.168.1.10
PING 192.168.1.10 (192.168.1.10) from 192.168.1.1 : 56(84) bytes of data.
64 bytes from 192.168.1.10: icmp_seq=1 ttl=128 time=0.390 ms
64 bytes from 192.168.1.10: icmp_seq=2 ttl=128 time=0.297 ms
64 bytes from 192.168.1.10: icmp_seq=3 ttl=128 time=0.285 ms
64 bytes from 192.168.1.10: icmp_seq=4 ttl=128 time=0.242 ms
◆ Palo Alto - よく使用されるCLIコマンド
設定作業はGUIで行いますが、実行系のコマンドはCLIで行うことが多いです。実行コマンドはオペレーション
モードで入力します。
admin@PA-0001> request restart system
→ Palo Altoをリスタート(再起動)
admin@PA-0001> request shutdown system
→ Palo Altoをシャットダウン
admin@PA-0001> request system private-data-reset
→ 設定情報、ログ情報の初期化
admin@PA-0002> request high-availability state suspend
→ HA冗長化時に、強制的にサスペンド状態にするコマンド(主に副系で使用)
admin@PA-0002> request high-availability state functional
→ 上記で実行したサスペンド状態を解除するためのコマンド(主に副系で使用)
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