◆ LOCAL_PREF( タイプコード 5:Well-known discretionary )- 発信制御
LOCAL_PREFアトリビュートは、内部ASのIBGPネイバールータに対し、外部ASに存在するネットワーク
宛のトラフィックへの発信元を示すアトリビュートです。このアトリビュートはLOCAL_PREFENCEとも
呼ばれておりAS内でのローカル優先度を示します。LOCAL_PREF値はIBGPピアにのみ伝達されて、EBGP
ピアには伝達されません。また、LOCAL_PREF値は自分自身のBGPルータに対し適用される値となります。
LOCAL_PREFERNCE値のデフォルト値は「100」であり、値が大きいほどルートの優先度が高くなります。
下図では、AS1とAS2からそれぞれ「50.0.0.0/16」のBGPルートを受信しています。R3で受信する場合は
全てのルートにLOCAL_PREF値「200」を適用しています。一方、R4で受信する全てのルートに対しては
LOCAL_PREF値「150」を適用しています。これらの情報は、AS内のIBGPピアに伝達されます。その結果
AS3のBGPルータは、LOCAL_PREF値の大きいR3経由のルートをベストパスとしてパケットを転送します。
上図のLOCAL_PREF値の設定の結果、発信トラフィックフローは下図のようになります。
LOCAL_PREF値は、show ip bgp コマンドのステータス項目で「 LocPrf 」として表示されています。
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