BGP - maximum-prefix



 ◆ BGP - 最大受信ルート数の制限

 BGPでは最大の受信ルート数の制限をネイバー単位で行えます。本設定はデフォルトで無効化されています。
 この設定を有効にすると、デフォルトでは最大受信経路に対して
75%を越える経路を受信すると、warning
 メッセージが発生します。そして、最大受信経路数を越えると、ピアのセッションをディセーブルにします。

 ◆ BGP - 最大受信ルート数の制限
 (config)# router bgp as-number
 
(config-router)# neighbor ip-address maximum-prefix maximum threshold [ restart restart-interval ] [ warning-only ]

コマンド引数 説明
 maximum

 特定のBGPピアから受信可能なルートの最大数。最大数を超えるとピアのセッションはディセーブル。

 threshold  オプション。warningメッセージを発生させるトリガーとなる最大受信ルート数のパーセンテージ。
 restart  オプション。最大受信ルート数を越えてディセーブルになったピアのセッションを自動的に再確立させる。
 restart-interval  オプション。ピアのセッションを再確立(reestablish)させる時間の間隔を分で指定。
 warning-only  オプション。最大受信ルート数を越えてもwarningを出力するだけで、ピアをディセーブルにしない。


 以下の設定例では、75を越えるルートを受信すると「warning」メッセージが発生し始めて、100を超える
 ルートを受信すると、強制的にピアのセッション(1.1.1.1のネイバーセッション)をディセーブルにします。


 Cisco(config)# router bgp 1
 Cisco(config-router)#neighbor 1.1.1.1 maximum-prefix 100


 以下の設定例では、デフォルトの「75」というスレッシュホールド値の設定を変更しています。設定例では
 95を越える経路を受信するとwarningメッセージが発生し始めて、100を超える経路を受信すると、強制的に
 ピアのセッションをディセーブルにします。


 Cisco(config)# router bgp 1
 Cisco(config-router)#neighbor 1.1.1.1 maximum-prefix 100 95



 以下の設定例では、100を越えたルートを受信してもピアのセッションを強制的にディセーブルにしません。
 100を越えたルートを受信するとwarningメッセージが発生させますが、引き続き新たなルートを受信します。


 Cisco(config)# router bgp 1
 Cisco(config-router)#neighbor 1.1.1.1 maximum-prefix 100 warning-only



 以下の設定例では、100を越えるルートを受信するとピアのセッションを強制的にディセーブルにしますが
 30分後に自動的に、そのピアとのセッションを再確立させます。


 Cisco(config)# router bgp 1
 Cisco(config-router)#neighbor 1.1.1.1 maximum-prefix 100 restart 30




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