◆ Catalyst4500-E、Catalyst4500-XのVSS
2台のCatalystスイッチを、論理的に1台の仮想的なスイッチにクラスタ化する仮想化技術が VSS ですが
VSSといえばCatalyst6500スイッチでのみ実装できる技術であったのですが、Catalyst4500においても
Supervisor Engine 7-E、またはSupervisor Engine7L-Eを搭載するCatalyst4500-Eシリーズのスイッチ、
またはCatalyst4500Xシリーズにおいても、実装できるようになりました。主な機能は以下のとおりです。
構成/機能 |
説明 |
Catalyst 4500-E でサポートされるスーパーバイザ |
・ Supervisor Engine 7-E (同一製品のペア)
・ Supervisor Engine 7L-E (同一製品のペア) |
Catalyst 4500-X でサポートされるOSバージョン |
・ IOS XE Software Release 3.4.0SG以降 |
最小ライセンス |
・ C4500E + Supervisor Engine 7-E : IPbase以上
・ C4500E + Supervisor Engine 7L-E : Enterprise以上
・ C4500X : IPbase以上 |
1ギガビットイーサネットVSL |
対応 |
10ギガビットイーサネットVSL |
対応 |
レイヤ 2 Multichassis EtherChannel(MEC) |
対応。さらに、標準EtherChannelとECMPルーティング |
レイヤ 3 Multichassis EtherChannel(MEC) |
対応。( IOS-XE 3.5.0E以降で対応 ) |
スプリットブレイン検知メカニズム ( Dual Active ) |
・ Enhanced Port Aggregation Protocol(ePAgP)
・ VSS Fast-hello ( IOS-XE 3.5.0E以降で対応 ) |
Virtual MACアドレス |
対応 |
Route Processor Redundancy ( RPR ) |
未対応 |
※ Catalyst6500ではL3 MECやRPRは対応しているし、Dual ActiveにおいてもePagP、BFD、FastHelloをサポートしています。
VSSでは、クラスタ化されたスイッチの両方のデータプレーンが両方のシャーシで同時にアクティブになる
ことからもトラフィックのロードバランスを最適化します。VSSで以下のキャパシティの拡張を実現します。
・ Vシステムあたりの10ギガビット イーサネットポート数は最大80となる。
・ 冗長構成のC4500-Xの全帯域幅を利用すれば、システムの帯域幅キャパシティを 1.6Tbpsに拡張。
また、2台のCatalyst4500-Xスイッチを単一の管理ポイント、単一のルーティングインスタンスとして扱い、
単一のゲートウェイIPアドレスを共用できることから設計/構築だけでなく、運用管理が大幅に向上します。
⇒ ファースト ホップ冗長性プロトコル(FHRP)やスパニングツリープロトコルへの依存性が排除されます。
◆ VSSの構成要素
VSSは仮想スイッチメンバーとVSL(Virtual Switch Link)で構成されます。C4500-XのVSLのリンクは
1GEまたは10GEで最大8リンクで構成できます。推奨は10GEによるVSLリンクの構成となります。そして、
アクセス層のスイッチの間にL2MEC(Multi-Chassis EtherChannel)によるループフリートポロジを提供。
※ VSLでは2つの仮想スイッチメンバー間のコントロールプレーン間のトラフィックだけでなく通常のデータトラフィックも伝送。
最後に、以下の2点についてしっかりと
再認識するようにして、C4500-XのVSS
提案、導入前に以下の知っておくべき点の
リンク先を確認することをお勧めします。
細かい仕様などの情報があります。
別ページでC4500-XのVSSのコンフィグ
の設定方法を解説するのでご参考下さい。
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◆ 知っておくべき点 1
For C4500E, VSS is supported in IP base and Enterprise services on Supervisor Engine 7-E and in Enterprise services
only on Supervisor Engine 7L-E. On Cisco Catalyst 4500-X, VSS is supported in IP base and enterprise services
◆ 知っておくべき点 2
For VSS functionality, you must upgrade to IOS Version 15.0(1r)SG7
WS-C4500X-32, WS-C4500X-16
ROMMON IOS Version 15.0(1r)SG6 is the minimum required version on the C4500X switches.
For VSS functionality, you must upgrade to ROMMON IOS Version 15.0(1r)SG7.
◇ Release Notes for the Catalyst 4500E Series Switch, IOS XE Release 3.5.xE
- about VSS
・ Support for Layer 3 MEC-VSS with Layer 3 MEC at the aggregation layer
・ Support for VSL Encryption
・ Support for Asymmetrix chassis
・ Support for VSLP Fast Hello with VSL Fast Hello,
the C4500-X configured for VSS can now connect Access Switches that
do no support ePAgP protocol
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