◆ Catalyst4500-X - バージョンアップ
Catalyst4500-Xの管理ポート(FastEthernet 1)経由でIOS-XEバージョンアップする方法を解説。基本的に
IOSバージョンアップの方法と同じですが、C4500-Xの管理ポートでは、変更できないVRFが割り当てられて
いるため、そのVRF設定( vrf forwarding mgmtVrf )を意識して、バージョンアップを行う必要があります。
01. show version により現在のバージョンを確認しましょう。
⇒ 今回はcat4500e-universalk9.SPA.03.05.00.E.152-1.E.binへバージョンアップを行うことにします。
02. 管理ポート(FastEthernet1)にIPドレスを設定( 設定例:192.168.0.1/24 )
SW1(config)# interface FastEthernet 1
SW1(config-if)# ip address 192.168.0.1 255.255.255.0
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03. 管理ポート(FastEthernet1)に直結したPC(192.168.0.5/24)にPINGを実行。PINGを実行する際には
VRFを指定する必要があります。つまりFastEthernet1が所属するVRF名(mgmtVrf)を指定して実行します。
SW1#ping vrf mgmtVrf 192.168.0.5
Type escape sequence to abort.
Sending 5, 100-byte ICMP Echos to 192.168.0.5, timeout is 2 seconds:
!!!!!
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04. TFTPを実行するソースインターフェースを指定します。
SW1(config)# ip tftp source-interface FastEthernet1 |
05. TFTPを実行するソースインターフェースを指定します。
SW1# copy tftp: bootflash:
Address or name of remote host []? 192.168.0.5
Source filename []? cat4500e-universalk9.SPA.03.05.00.E.152-1.E.bin
Destination filename [cat4500e-universalk9.SPA.03.05.00.E.152-1.E.bin]?
Accessing tftp://192.168.0.5/cat4500e-universalk9.SPA.03.05.00.E.152-1.E.bin...
Loading cat4500e-universalk9.SPA.03.05.00.E.152-1.E.bin from 192.168.0.5
(via FastEthernet1): !!!!!
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06. IOS-XEイメージが有効なチェックサムを持つかどうか verfy コマンドで念のため確認しましょう。
SW1# verify bootflash:cat4500e-universalk9.SPA.03.05.00.E.152-1.E.bin
Starting image verification
Hash Computation: 100% Done!
Computed Hash SHA2:
Embedded Hash SHA2:
CCO Hash MD5
Digital signature successfully verified in file bootflash:
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Digital signature successfully verified in file bootflash:cat4500e-universalk9.SPA.03.05.00.E.152-1.E.bin
が表示されたらOK。
07. IOS-XEをフラッシュメモリに複数格納している場合は、どのIOS-XEで起動させるのか指定しましょう。
write memoryにより保存後に、show bootvarによりboot変数の書換えを確認することができます。
SW1(config)# boot system flash bootflash:/cat4500e-universalk9.SPA.03.05.00.E.152-1.E.bin |
08. 明らかに不要なイメージは削除 ( フラッシュには複数のIOS-XEイメージを置いておくことが大切です )
SW1#delete bootflash:cat4500e-universalk9.SPA.03.04.00.SG.151-2.SG.bin |
09. reloadコマンドで再起動を実行。起動完了後には、新しいIOS-XEのバージョンであることを確認できます。
◆ Catalyst4500-X - ROMMONで起動してしまった場合
以下の3つのいずれかのミスをしてしまった場合、ROMMONで起動してしまいます。
@ フラッシュメモリにIOS-XEイメージが全くない状態なのに再起動してしまった。
A フラッシュメモリのIOS-XEイメージが破損していた。
B boot system flash bootflash:コマンドの構文ミス、あるいは設定ミスをしてしまった。
@のリカバリーはIOSと同じように例の面倒な手順で復旧させる必要があるので本当に気をつけましょう。
AやBのリカバリー方法としては、先ず dir bootflash: でフラッシュメモリにあるIOS-XEイメージを確認
して、しっかりと生きているIOS-XEイメージを以下のように指定して起動を行いましょう。起動完了後には、
破損IOS-XEイメージの削除、またはboot systemコマンドを正しく指定することによりリカバリー完了です。
rommon 1 > dir bootflash:
rommon 2 > boot bootflash:cat4500e-universalk9.SPA.03.05.00.E.152-1.E.bin
Loading image !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
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