◆ Catalystスイッチ - show interfaces
Ciscoルータと同様、Catalystスイッチでも show interfaces コマンドを理解することはとても重要です。
このコマンドによりインターフェースで送受信したトラフィック状況、インターフェースの状態を詳細に
確認することができます。ここで表示される項目は、すべて重要なので最終的には全て理解すべきですが、
いきなりすべてを暗記するのではなくて、気になった部分をその都度、確認していけばいいかと思います。
以下で出力されるshow interfacesコマンドの各項目の意味はCiscoルータ - show interfacesで解説して
いるのでご確認下さい。ルータでもスイッチでも見方や項目はほとんど同じです。Ciscoルータと同様に
show interfacesコマンド後に、確認したい特定のインターフェースを指定してコマンド入力することを
お勧めします。Catalystスイッチの場合はインターフェースが非常に多いので特に指定した方がいいです。
今回の場合、FastEthernet 0/1を確認したいので、show interfaces fastethernet 0/1と入力しています。
L2のCatalystスイッチの場合、CatalystスイッチにIPアドレスを割り当てなくても、そのCatalystスイッチ
に接続したクライアントPCやCiscoルータは全く問題なく通信することができますが、Catalystスイッチに
IPアドレスを割り当てていない場合は、Catalystスイッチへの管理アクセスができないので、一般的には、
CatalystスイッチにIPアドレスを割り当てます。このIPアドレスが割り当てられたインターフェースのこと
を管理インターフェースと呼びます。デフォルトではinterface vlan 1が管理インターフェースとなります。
その管理インターフェースの統計情報を確認するためにはshow interfaces vlan 1と入力します。
管理インターフェースをinterface vlan 2としている場合には、show interfaces vlan 2 と入力しましょう。
show interfaces vlan 1の1行目にあるステータスは、ルータやスイッチの物理インターフェースでは
そのインターフェースが物理層とデータリンク層で、正常であるかどうかを判断することができる情報
でしたが、スイッチの管理インターフェースにおいてはその意味が異なります。詳細は以下の通りです。
Vlan 1 is |
line protocol is |
意味 |
administratively
down |
down |
Interfaceがshutdownされている状態。no shutdownにより有効にする必要がある。 |
down |
down |
スイッチにそのVLANが存在しない状態。たとえば、管理インターフェースがInterface
vlan 1である場合、そのスイッチのVLANデータベースにvlan 1が存在する必要がある。
|
up |
down |
管理インターフェースのVLANが割り当てられたポートが、1ポートもリンクアップ
していない状態。たとえば、管理インターフェースがInterface vlan 1である場合は
vlan 1 が割り当てられたポートが少なくとも1つはリンクアップしている必要がある。
|
up |
up |
管理インターフェースが正常な状態。管理IPアドレスにPINGをすれば応答がある。 |
◆ Catalystスイッチ - show interfaces status
Catalystスイッチの数多くの物理ポートがリンクアップしているかどうか、物理ポートにどのVLANが割り
当てられているか、物理ポートのspeed/duplexはどのような状態なのかなど、ステータスで最も重要な
部分だけをコンパクトに表示できるコマンドがあります。それが show interfaces status コマンドです。
番号 |
項目 |
説明 |
@ |
Port |
物理ポート番号。今回の機種はF0/1〜F0/8とG0/1の合計9ポートがある。 |
A |
Name |
物理ポートに対して、descriptionコマンドで定義した場合にその内容が表示される。 |
B |
Status |
物理ポートのステータスが現在どのような状態であるのかを表示する。
・ connected ( 正常にリンクアップしている )
・ notconnect ( リンクアップしていない。ケーブルが接続されていない )
・ disabled ( 物理ポートにshutdownコマンドが入力されている )
・ errdisable ( ソフトウェア制御により一時的に物理ポートが無効化されている ) |
C |
Vlan |
物理ポートに割り当てられてるVLAN番号。デフォルトでvlan1が割り当てられている。 |
D |
Duplex |
物理ポートのduplex状態。ステータスは以下の4通りがある。
・ a-full ( オートネゴシエーションによりduplexがfull(全二重)となった )
・ full ( 固定設定によりduplexがfull(全二重)となっている )
・ a-half ( オートネゴシエーションによりduplexがhalfl(半二重)となった )
・ half ( 固定設定によりduplexがhalf(半二重)となっている )
|
E |
Speed |
物理ポートのspeed状態。ステータスは以下の6通りがある。
・ a-10 ( オートネゴシエーションによりspeedが10Mbpsとなった )
・ 10 ( 固定設定によりspeedが10Mbpsとなっている )
・ a-100 ( オートネゴシエーションによりspeedが100Mbpsとなった )
・ 100 ( 固定設定によりspeedが100Mbpsとなっている )
・ a-1000 ( オートネゴシエーションによりspeedが1000Mbpsとなった )
・ 1000 ( 固定設定によりspeedが1000Mbpsとなっている ) |
F |
Type |
物理ポートの規格を示している。 |
|