◆ Cisco ASA - PPPoEクライアントの設定
ASAでは以下の設定時には、PPPoEがサポートされません。
@ フェールオーバーの設定
A マルチコンテキストモードの設定
B トランスペアレントモードの設定
ASAでPPPoEがサポートされるのは以下の条件を満たしている時だけです。
@ フェールオーバーを設定していない
A シングルモードの設定
B ルーテッドモードの設定
◇ Step 1 : PPPoEクライアントのユーザ名とパスワードの設定
◆ PPPoEで使用されるVPDNグループの定義
(config)# vpdn group group-name request dialout pppoe
◆ 設定例 : VPDNグループ名を “ GROUP1 ” とする設定
(config)# vdpn group GROUP1 request dialout pppoe |
◆ ISPが認証を要求する場合、先に定義したグループ名を定義し、認証プロトコルを選択
(config)# vpdn group group-name ppp authentication [ chap | mschap | pap ]
◆ 設定例 : 認証タイプにCHAPを選択する設定 (インターネット回線がNTTの場合)
(config)# vdpn group GROUP1 ppp authentication chap |
◆ 設定例 : 認証タイプにCHAPを選択する設定 (インターネット回線がKDDIの場合)
(config)# vdpn group GROUP1 ppp authentication pap |
◆ ISPにより割り当てられたユーザ名をVPDNグループに関連づける設定
(config)# vpdn group group-name localname username
◆ 設定例 : ISPにより割り当てられたホスト名(cisco@cisco.com)をVPDNグループに関連づける設定
(config)# vdpn group GROUP1 localname cisco@cisco.com |
◆ ISPにより割り当てられたPPPoE接続用のユーザ名とパスワードのペアを作成
(config)# vpdn username username password password
◆ 設定例 : ISPにより割り当てられたホスト名(cisco@cisco.com)とパスワード(cisco)のペアを作成する設定
(config)# vdpn username cisco@cisco.com password cisco |
◇ Step 2 : PPPoEのイネーブル化
◆ インターネット接続するインターフェース上でPPPoEのイネーブル化
(config-if)# ip address pppoe [ setroute ]
⇒ setrouteコマンドにより、グローバルIPアドレスをネクストホップとしたデフォルトルートが動的に作成するようになる。
◆ 設定例 : インターフェースVLAN 10でPPPoEをイネーブル化する設定(論理I/Fに設定する場合)
(config)# interface Vlan 10
(config-if)# ip address pppoe setroute
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◆ 設定例 : インターフェースEthernet0/0でPPPoEをイネーブル化する設定(物理I/Fに設定する場合)
(config)# interface Ethernet0/0
(config-if)# ip address pppoe setroute
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◆ 使用するPPPoEクライアントのVPDNグループの指定
(config-if)# pppoe client vpdn group group-name
⇒ 複数のVPDNグループを作成している場合、このコマンドで指定しないASAはランダムにグループを指定するため必須の設定。
◆ 設定例 : 使用するPPPoEクライアントのVPDNグループの指定
(config)# interface Ethernet0/0
(config-if)# pppoe client vpdn group GROUP1
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◇ 固定IPアドレスによるPPPoEの使用 (オプション)
◆ グローバルIPアドレスが固定で割り当てられている場合の設定
(config-if)# ip address ip-address mask pppoe
⇒ setrouteコマンドにより、グローバルIPアドレスをネクストホップとしたデフォルトルートが動的に作成するようになる。
◆ 設定例 : グローバルIPアドレスを固定IPアドレス(例:100.1.1.1/32 )として保持している場合のPPPoE設定
(config)# interface Ethernet0/0
(config-if)# ip address 10.1.1.1 255.255.255.255 pppoe
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◇ NTT光回線に接続するためのMTU/MSSサイズの設定
◆ MTUサイズの設定
(config-if)# mtu interface bytes
◆ 設定例 : outsideインターフェースに、NTT回線のインターネット接続のためにMTUサイズを 1454 にする設定
(config)# mtu outside 1454 |
◆ MSSサイズの設定
(config-if)# sysopt connection tcpmss byte
◆ 設定例 : NTT回線のインターネット接続のためにMSSサイズを 1414 にする設定
(config)# sysopt connection tcpmss 1414 |
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