◆ フラッシュメモリにIOSがない場合・・・
フラッシュメモリにIOSがない場合、あるいはフラッシュメモリにあるIOSが破損している場合、Catalystは
スイッチがリブートを繰り返すか、error loading flash:の表示後に「switch:」プロンプトが表示されます。
このような状態になった時、CiscoルータではtftpdnldによりIOSをダウンロードしていましたがCatalystでは
tftpdnldが使用できないのでxmodemプロトコルを使用しIOSをダウンロードします。手順は以下の通りです。
CatalystスイッチのxmodemによるIOSダウンロード |
@ |
PCとコンソール接続 |
コンソール接続を行う。ターミナルソフト ( Tera Term ) も起動させておく。 |
A |
スイッチの電源のOFF→ON |
スイッチの電源ケーブルを抜いてOFFにして、ケーブルを接続してONにする。 |
B |
MODEボタンを押し続ける |
電源ケーブルを接続して電源ONになってから、15秒以内にCatalystスイッチの前面の
左側にあるMODEボタンを押し続ける。Using driver version・・という最初のメッセージ
が表示されるまで約30秒くらいは押し続ける。その後、MODEボタンを押すのを止める。
※ 機種によって、システムLEDが消灯したタイミングでMODEボタンを押すのを止める。
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C |
フラッシュファイル
システムの初期化 |
フラッシュファイルシステムを初期化する。フラッシュメモリのIOSは削除されない。
switch: flash_init
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D |
ヘルパーファイルのロード |
ヘルパーファイル(load_helper)がある場合にはロードする。ファイルはない場合が多い。
switch: load_helper
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E |
フラッシュメモリの内容確認 |
フラッシュメモリにどのようなファイルがあるのか表示させる。内容確認だけとなる。
switch: dir flash:
ここでIOSが表示されるにも関わらず、そのIOSで起動しない場合、そのIOSを消す。
delete flash:IOS名 コマンドを入力することで、FLASH内のIOSを削除できる。
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F |
xmodem回復の高速化 |
xmodemを使用しIOSをダウンロードするという事は、LANケーブルではなくコンソール
ケーブルを経由してダウンロードすることになる。その場合、デフォルトでは9600bpsの
スピードで超低速なので、この値をBAUDレートの最大値である115200に変更しよう。
switch: set BAUD 115200
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G |
tera termの設定変更 |
set BAUD 115200を入力するとブランク画面が表示されて、その後レスポンスがなくなる。
これはCatalystスイッチ、Tera Termともに9600bpsで通信していたにも関わらず一方だけ
115200bpsに変更したため発生するので、Tera Termでも115200bpsレートに変更する。
◆ Tera Termメニュー「設定(S)」⇒「シリアルポート」⇒ ボー・レートで115200
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H |
受信準備 :
xmodemのファイル転送 |
xmodemプロトコルを使用してファイル転送を開始する。以下コマンドで受信準備が完了。
今回の場合では c2960-lanbasek9-mz.122-53.SE1.bin をダウンロードするので以下。
switch: copy xmodem: flash: c2960-lanbasek9-mz.122-53.SE1.bin
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I |
送信開始 :
xmodemのファイル転送 |
Tera Termでxmodemによるファイル転送を開始する。以下の手順で転送を開始できる。
◆ Tera Termメニュー「ファイル(F)」⇒「転送(E)」⇒「XMODEM」⇒ 送信(S)
※ 送信するIOSを格納している場所を選択していき、IOSを選択する。
※ 転送が始まらない場合、一度Tera Termを閉じて起動して、再度ボーレートを設定。
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J |
xmodemのボーレートを
デフォルト値へ |
ダウンロードが完了すると以下が表示されるので、BAUDレートをデフォルト値に戻す。
File "xmodem:" successfully copied to "flash:c2960-lanbasek9-mz.122-53.SE1.bin"
switch: set BAUD 9600
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K |
tera termの設定変更 |
CatalystでBAUDレートをデフォルト値 9600 に戻したので、Tera Termでも9600に戻す。
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L |
IOSの起動 |
新規にダウンロードしたIOSで起動させる。
switch: boot flash:c2960-lanbasek9-mz.122-53.SE1.bin
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J の [switch:set BAUD 9600] を忘れてしまった場合、再度MODEボタンを押してswitch:の状態に戻り、set
BAUD 9600 を
入力しよう。コンフィグ上で変更してもこの値はBOOTの環境変数として保持し続けるので、必ず switch:で変更する必要がある。
Bの詳細手順となりますが、以下のメッセージが出力されたら、MODEボタンを押すのを止めます。
Using driver version 1 for media type 1
Base ethernet MAC Address:
Xmodem file system is available.
The password-recovery mechanism is enabled.
そうすると、以下のメッセージが出力されます。
The system has been interrupted prior to initializing the flash filesystem.
The following commands
will initialize the flash filesystem, and finish loading the operating system software.
flash_init
boot
switch:
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