◆ Cisco IOSの命名規則 - ISR G2 - 15.x以降
Cisco IOSソフトウェアには命名規則があります。以下は、ISR G2におけるIOS15.x以降の見方です。
IOSの各項目 |
説明 |
プラットフォーム |
Ciscoデバイスのプラットフォーム情報を示す。 |
ユニバーサルイメージ |
どのようなライセンスがアクティベーションされていてもuniversalk9と表示される。
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実行時のメモリ/圧縮形式 |
IOSが実行されるメモリ領域とIOSの圧縮形式。IOSがDRAMで実行される場合には[m]
IOSがZIP形式で圧縮されている場合は「z」。従って一般的にIOS名に[mz]が存在する。
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デジタル署名付きの
ソフトウェアの識別 |
デジタル署名付きCisco IOSソフトウェアは、イメージ名の3文字の拡張子で識別できる。
主に .SPA と .SSA の2種類がある。拡張子の各文字が持つ意味は、以下の表の通り。
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リリース情報 |
IOSのバージョン情報とIOSメンテナンス番号。151-4.M7の場合、IOSバージョンが[15.1]
フィーチャリリース番号が[4]、トレインが[M]、リビルド番号が[7]であることが分かる。 |
拡張子 |
IOSの拡張子。バイナリ形式の実行可能なファイルであることを意味する [bin] が通常つく。 |
◆ デジタル署名付きCisco IOSソフトウェアイメージの拡張子の文字の意味
拡張子の文字 |
文字の意味 |
S |
デジタル署名付きソフトウェアであることを示す。
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P または S |
P - 製品イメージを示す。一般向けリリースが認められたCiscoソフトウェアのこと。
S - 特別イメージを示す。特別な状況で限定された用途に提供される開発ソフトウェアのこと。 |
A |
イメージのデジタル署名に使用された鍵バージョンを示す。
鍵バージョンは、A、B、C のようにアルファベットで識別する。 |
◆ Cisco IOSの命名規則 - 12.x - 過去の情報
Cisco IOS 12.xの場合は、IOSのファイル名を見ることでそのIOSがどの機種で使用できて、どのような
機能を有しているのか分かります。今回は [ c2800nm-ipbase-mz.124-25d.bin ] を例に見てみましょう。
IOSの各項目 |
説明 |
プラットフォーム |
Ciscoデバイスのプラットフォーム。例えば、C2811/2821/2851のルータの場合[C2800nm] |
フィーチャーセット |
IOSがサポートする機能。例えばIP Baseの場合は[ipbase]、IP Voiceの場合は[ipvoice]
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実行時のメモリ/圧縮形式 |
IOSが実行されるメモリ領域とIOSの圧縮形式。IOSがDRAMで実行される場合には[m]
IOSがZIP形式で圧縮されている場合は[z]。従って、一般的にはIOS名に[mz]が存在する。
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リリース情報 |
IOSのバージョン情報とIOSメンテナンス番号。124-25dの場合、IOSバージョンが[12.4]
IOSメンテナンス番号が[25d]。これ以外の形式もある。例えば[ 124-24.T4 ] の場合は
T4の[T] とは不具合の修正だけでなく、IOS12.4に新機能が導入されたTトレインを示す。
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拡張子 |
IOSの拡張子。バイナリ形式の実行可能なファイルであることを意味する [bin] が通常つく。 |
IOS12.4までのCisco IOSには非常に多くのフィーチャーセットがあります。基本的なIPルーティング機能を
提供するIP Baseがデフォルトで標準インストールされているIOSです。これ以外に、IP Base機能に加えて
音声部分の機能を充実させたIP Voiceや、IP Base機能に加えてセキュリティ部分の機能をさらに充実させた
Advanced Security、サービスプロバイダ機能を充実させた SP Service など非常に多くの種類がありました。
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