◆ Cisco ISRシリーズ / Cisco ISR G2シリーズ
Ciscoルータには色々な機種があります。SOHOで導入されるような機種から、サービスプロバイダーで
導入される機種など多くの多彩なラインナップです。そして企業ネットワークで最も使用されている機種
といえば、Cisco ISRシリーズ / ISR G2シリーズとなりますので、今回はそのISRシリーズを紹介します。
◆ Cisco ISRシリーズ ( 第一世代 )
ISRはIntegrated Services Routerの略です。その名の通り、Cisco ISRシリーズは単にルーティング処理を
するだけでなく、高度なセキュリティ機能やVoIP機能を1台のルータで担うこと(サービス統合)ができます。
Cisco ISRシリーズには3種類のシリーズがあります。各シリーズにおいてスペックに応じた機種があります。
ISR |
ISR 1800シリーズ |
ISR 2800シリーズ |
ISR 3800シリーズ |
機種 |
1841、1861 |
2801、2811、2821、2851 |
3825、3845 |
規模 |
小規模ネットワーク向け |
中規模ネットワーク向け |
大規模ネットワーク向け |
画像 |
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◆ Cisco ISR G2シリーズ ( 第二世代 )
ISR G2シリーズは、ISRシリーズの後継シリーズであり、第2世代サービス統合型ルータと言われています。
ISR1900シリーズは1800シリーズの後継、ISR2900シリーズは2800シリーズの後継、ISR3900シリーズでは
ISR3800シリーズの後継となります。なお、どの機種でどのくらいの数のクライアントPCを接続できるのかは
通信要件により異なりますが、多くのネットワークエンジニアは過去の実績や経験値をもとに選定しています。
ISR |
ISR 1900シリーズ |
ISR 2900シリーズ |
ISR 3900シリーズ |
機種 |
1921、1941、1941W |
2901、2911、2921、2951 |
3925、3945、3925E、3945E |
規模 |
小/中規模ネットワーク向け
( ISR2800レベルの処理能力 )
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大規模ネットワーク向け
( ISR3800レベルの処理能力 ) |
さらに大規模ネットワーク向け
( ISRの次元の能力ではない ) |
画像 |
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ISR G2シリーズについても基本的に機種の数字が高いほど高いスペックとなります。ただし、3900シリーズ
については 3925⇒3945⇒3925E⇒3945Eの順番でスペックが高くなります。SPE200シリーズが搭載された
EシリーズはISR3800シリーズの8倍のパフォーマンスを発揮します。3900シリーズのスペックの詳細は以下。
スペック項目 |
3925 |
3945 |
3925E |
3945E |
マザーボード |
SPE-100 |
SPE-150 |
SPE-200 |
SPE-250 |
オンボード I/F |
3GE ( 2SFP) |
3GE ( 2SFP) |
4GE ( 2SFP) |
4GE ( 2SFP) |
SMスロット |
2 |
4 |
2 |
4 |
ISMスロット |
1 |
1 |
0 |
0 |
EHWICスロット |
4 |
4 |
3 |
3 |
オンボードDSPスロット |
4 |
4 |
3 |
3 |
冗長電源オプション |
YES |
フラッシュメモリ(デフォルト) |
256MB |
DRAM (デフォルト) |
1GB |
ラックサイズ |
3RU |
なお、3925E/3945EシリーズはIOS15.1(1)T
からサポート。なおISMスロットとオンボード
DSPの数が誤解されやすいので要注意です。
次ページ移行の"Ciscoルータをはじめから"
のコンテンツで紹介する以降の内容はこれら
全ての機種に適用できる内容となっています。
なお、ISRとISR G2とではIOSの体系が大きく
異なるので、詳細はIOS体系をご参照下さい。
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