◆ EIGRP - 5種類のパケット
EIGRPでは、以下の5種類のパケットを隣接ルータとやり取りすることにより、動的にネイバー関係を
確立した上でネイバーテーブル、トポロジテーブル、ルーティングテーブルを最新に保つことができます。
パケット名 |
各パケットの説明 |
Hello |
Helloパケットは、ネイバーを検出するためのパケット。ネイバーを検出し、ネイバー関係を確立した後の
キープアライブ( ネイバー維持 )としても使用される。マルチキャスト ( 224.0.0.10 ) として送信される。 |
Update |
Updateパケットは、ルーティングアップデートを送信するためのパケット。新しいルートを検出した時や
収束完了時にマルチキャスト( 224.0.0.10 )で送信。EIGRPの開始時の同期にはユニキャストとして送信。 |
Query |
Queryパケットは、ルート情報をネイバールータに問い合わせる際に使用するパケット。
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Reply |
Replyパケットは、Queryの応答パケットとしてネイバールータにユニキャストで送信されるパケット。 |
Ack |
Ackパケットは、Update/Query/Replyパケットに対する確認応答としてユニキャストで送信されるパケット。 |
EIGRPのネイバーの確立は、OSPFのネイバーの確立と同様にHelloパケットをやり取りすることで実現。
自身のルート情報をUpdateパケットにより送信した後、隣接ルータからAckパケットを受信することで
再び同じルート情報を送信しないようになる。トポロジテーブルに格納されたルート情報は、EIGRPの
DUALアルゴリズムによって、最適ルート(パス)だけがルーティングテーブルへ自動的に格納されます。
宛先ネットワークへの最適ルート(サクセサ)がダウンして、その宛先ネットワークへのバックアップルート
がない場合、EIGRPルータはネイバールータに対しQueryパケットを送信してルート情報を知らないかどうか
確認します。ネイバールータは、このQueryパケットを受信するとそのネットワークはダウンしたと知ります。
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