◆ EIGRP - ステータス確認方法
下図設定を前提に、この状態のEIGRP関連のshowコマンドのステータス確認方法を紹介します。
◆ EIGRP - show ip protocols
現在起動中のルーティングプロトコルのステータスは show ip protocols で確認できます。
項番 |
説明 |
@ |
起動しているルーティングプロトコルがEIGRPのAS 1 であることを表示。 |
A |
複合メトリックのうちどのメトリックを使用するかのK値の情報。0 = 未使用、1 = 使用。
◇ K1(帯域幅)=1 K2(負荷)=0 K3(遅延)=1 K4(信頼性)=0 K5(MTU)=0。
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B |
EIGRPは、拡張ディスタンスベクタ型プロトコルでありホップ数制限がある。デフォルトで100、最大で255。
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C |
EIGRPで、等コストロードバランシングを実施するか、不等コストロードバランシングを実施するかのパラメータ。
◇ variance 1 = 等コストロードバランシング variance 2 以上 = 不等ロードバランシング
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D |
自動経路集約が有効であることを示す。
◇ 自動経路集約をする ⇒ Automatic Summarization: enabled ( EIGRPの設定はauto-summary
)
◇ 自動経路集約をしない ⇒ Automatic Summarization: disabled ( EIGRPの設定はno auto-summary
) |
E |
ロードバランシング可能な最大数。デフォルトで 4、最大 16 。 |
F |
EIGRPのnetworkコマンドで有効化されたインターフェースにおいて、通知されるネットワークの情報。 |
G |
EIGRPでルート情報をやりとりしているネクストホップルータのIPアドレス。 |
H |
このルータのAD値。EIGRPのAD値は、内部EIGRPが 90、外部EIGRPが 170。 |
◆ EIGRP - show ip eigrp interfaces
EIGRPが有効化されたインターフェースでのEIGRPのトラフィック情報の詳細は show ip eigrp interfaces で
確認できます。EIGRPの有効化されたインターフェース、ネイバー数、キューの情報などが詳細に分かります。
項番 |
説明 |
@ |
EIGRPを有効化したインターフェースの一覧。 |
A |
インターフェースごとのEIGRPのネイバー数。
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B |
送信キューにおいてUnrelaiable / Reliableキューに残っているパケット数。 0 が正常(トラフィックが混在していない) |
C |
全てのEIGRPネイバールータに対するSRTT(Smoothed Round Trip Time)の平均間隔。単位:ミリ秒 |
D |
Unrelaiableパケット(Hello, Ack)、Relaiableパケット (Query、Reply, Update)送信後に待機する時間。単位:ミリ秒 |
E |
EIGRPネイバールータから、マルチキャストパケットの確認応答を待機する時間。単位:ミリ秒 |
F |
送信キューにおいて、Updateパケットの送信を待機しているルート数。0 が正常( = トラフィック混在していない)。 |
※ EIGRP SRTT is the average time that it takes for a reliable packet to be acknowledged.
◆ EIGRP - show ip eigrp traffic
EIGRPの送受信された各種パケット数は show ip eigrp traffic コマンドで確認できます。
項番 |
説明 |
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@ |
送受信されたHelloパケットの数 |
A |
送受信されたUpdateパケットの数 |
B |
送受信されたQueryパケットの数 |
C |
送受信されたReplyパケットの数 |
D |
送受信されたAckパケットの数 |
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