コンフィグレーション |
説明 |
crypto isakmp keepalive 30 |
詳細説明はIKE Phase1コンフィグの通り。今回の場合はダイナミックルーティング
プロトコルを使用するので、IKEキープアライブを定期的に送信する必要はない。
従って、ESPパケットの送受信状況をモニタして必要な時にだけIKEキープアライブを
送信する on-demand を設定する。⇒ crypto isakmp keepalive 30 on-demand
※ この値はデフォルトなので表示されない。
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mode transport |
デフォルトの「mode tunnel」でも動作するが、デフォルト値の場合だとIPsecの
トンネリングを行い、さらにGREでトンネリングを行うという二重の無駄が発生して
ルータの無駄なリソース消費と無駄なヘッダー付けがされてしまう。トンネリングは
GREに任せているので、IPsecのモードは mode transport にすることが望ましい。
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ip tcp adjust-mss 1332 |
IPsecの場合に定義していたMSS値1356byteから単純にGREヘッダーの24byteを引くと
1332byteとなります。ただしIPsecをトランスポートにしている場合、暗号化をAESに
している場合とでオーバーヘッドの値が変わってくるので、この1332という値は設定の
パラメータによりMSSの値は異なる。ただ、フラグメントを起こさない事は重要であるが
20byteくらいのオーバーヘッドの追加へのマイナス面は少ないので、1332byteが妥当。
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interface Tunnel 0 |
GREインターフェースを設定する。番号は任意でIPsecピアであわせる必要もなし。
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ip address 192.168.1.1 |
GREインターフェースのIPアドレスを設定する。適当なプライベートIPを割り当てる。
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ip mtu 1372 |
MSSに40byte (IPヘッダ+TCPヘッダ) を加えた値がMTUとなる。
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tunnel source Dialer 1 |
GREトンネルの送信元IPアドレスを指定する。※ I/Fによる指定も可能。
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tunnel destination 200.1.1.1 |
GREトンネルの宛先IPアドレスを指定する。
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OSPFのコンフィグレーション |
TunnelインターフェースとLAN側インターフェースを有効にする。
グローバルIPを持つDialerやloopbackのインターフェースを有効にする必要はなし。
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ip access-list extended A-ipsec
permit gre host 100.1.1.1 host 200.1.1.1 |
IPsecの暗号化対象となるACLを定義しています。GRE over IPsecの場合、
GREの解説にある通り、トラフィックの送信元IPと宛先IPがGREインターフェースの
送信元IPと宛先IPに変更されるので、暗号化対象はGRE I/Fの送信元IPと宛先IP。
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ip access-list extended A-security
permit gre host 200.1.1.1 host 100.1.1.1 |
IPsec通信のためのESPやIKEトラフィックの許可だけでなく、GRE通信のための
送信元IPと宛先IPアドレスを持つトラフィックを許可する。GREはIPプロトコル番号47。
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