◆ OSPFv3 の設定 - maximum-pathの設定
OSPFv3のルーティングテーブルには、デフォルトで最大16パスを乗せることができます。これらのパスは
equal-costとして同時に使用されます。この最大値はmaximum-pathコマンドで変更することができます。
◆ 設定例 : equal-cost経路の最大数 2 にする設定
Cisco(config) # ipv6 router ospf 1 Cisco(config-rtr) # maximum-paths 2
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◆ OSPFv3 の設定 - エリア内ルート集約の設定
OSPFv3のエリア内のルート集約は、I/Fではなくて、OSPFv3のルーティングプロセス上で行います。
集約ルートはLSA Type3としてアドバタイズします。costオプションを設定すればコスト付けもできます。
◆ 設定例 : 2001:1:1:0001::/64 〜 2001:1:1:FFFF::/64 を エリア10で2001:1:1::/48 に集約して通知
Cisco(config) # ipv6 router ospf 1 Cisco(config-rtr) # area 10 range 2001:1:1::/48
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◆ OSPFv3 の設定 - NBMAでのネイバー設定
OSPFv3はOSPFv2と同様にLayer2に対してシームレスではないので、NBMAのI/F上で自動的にネイバーを
検出することができません。従って、ネイバーを手動で定義する必要があります。以下の各パラメータは、
IPv4の時のネイバーコマンドの時と同じになります。ただしOSPFv2の場合はルーティングプロトコル上で
設定するのに対して、OSPFv3の場合はインターフェース上で設定します。
◆ NBMAでのネイバー設定
(config)#interface interface-id
(config-if)# ipv6 ospf neighbor ipv6-address [ priority number ] [ cost cost ] [ database-filter all out ]
◆ OSPFv3 の設定 - NBMAでのOSPFネットワークタイプ設定
OSPFv2と同様に、OSFPv3ではI/F上でOSPFのネットワークタイプの設定変更を行うことができます。
以下の各キーワードの意味はOSPFv2の時と同じです。デフォルト値はI/Fのタイプによって異なります。
◆ NBMAでのOSPFネットワークタイプ設定
(config-if)# ipv6 ospf network
[ broadcast | non-broadcast | point-to-point | point-to-multipoint [ non-broadcast ]
◆ 参考:LSA Typeの比較
OSPFv2 |
OSPFv3 |
LSA type |
LSA Name |
LSA type |
LSA Name |
1 |
Router LSA |
0x2001 |
Router LSA |
2 |
Network LSA |
0x2002 |
Network LSA |
3 |
Network Summary LSA |
0x2003 |
Inter-area Prefix LSA |
4 |
ASBR Summary LSA |
0x2004 |
Inter-area Router LSA |
5 |
AS External LSA |
0x4005 |
AS External LSA |
7 |
NSSA External LSA |
0x2007 |
NSSA LSA |
- |
- |
0x2008 |
Link LSA |
- |
- |
0x2009 |
Intra-area Prefix LSA |
◇ S bits in the OSPFv3 LSA Link State Type field
S2 |
S1 |
Flooding Scope |
0 |
0 |
Link Local |
0 |
1 |
Area |
1 |
0 |
AS |
1 |
1 |
Reserved |
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