◆ EIGRP for IPv6 - Helloインターバルの設定
EIGRPネイバーを検出するためのHelloパケットの送信間隔(Helloインターバル)は、インターフェース
ごとに変更できます。Helloインターバルはインターフェースの種類によって、デフォルト値が異なります。
リンク |
デフォルト値 |
インターフェースの例 |
広帯域 |
5 秒 |
LANリンク、Point-to-Pointシリアルリンク、広帯域なマルチポイント回線(ATM、FR、PRI) |
狭帯域 |
60 秒 |
上記を除くT1帯域幅以下の低速なマルチポイント回線( FRマルチポイントI/F、ISDN BRI等 ) |
◆ EIGRP for IPv6 - Helloインターバルの設定
(config)# interface interface-id
(config-if)# ipv6 hello-interval eigrp as-number seconds
コマンド引数 |
説明 |
as-number |
AS(自律システム)番号を1 〜 65535の範囲で指定。ネイバールータと同じ値にする必要がある。
|
seconds |
Helloパケットの送信間隔を秒数で指定。 |
◆ EIGRP for IPv6 - Holdタイムの設定
EIGRPルータがHelloパケットを受信しない状態でも、EIGRPネイバーが稼働していると状態とみなす時間
のことをホールドタイムと言います。ホールドタイムはHelloインターバルの3倍であることから、広帯域
リンクでは15秒、狭帯域リンクでは180秒です。Helloインターバル値を変更した場合、ホールドタイムが
変更したHelloインターバル値の3倍になるよう、手動でホールドタイム値を設定変更する必要があります。
◆ EIGRP for IPv6 - ホールドタイムの設定
(config)# interface interface-id
(config-if)# ipv6 hold-time eigrp as-number seconds
コマンド引数 |
説明 |
as-number |
AS(自律システム)番号を1 〜 65535の範囲で指定。ネイバールータと同じ値にする必要がある。
|
seconds |
ホールドタイムを秒数で指定。 |
EIGRPのHelloインターバルとホールドタイムの設定変更は、障害発生時に高速切替が必要なネットワーク に対してよく行われます。例えばコールセンターなど、重要度の高い音声システムのトラフィックが流れる 音声ネットワークでは、Helloインターバルを1秒、ホールドタイムを3秒のように設定する場合があります。
◆ 設定例 : R1のGi0/1ポートでは、EIGRP AS番号10のHelloインターバルを1秒、ホールドタイムを3秒とする設定
R1(config) # interface gigabitethernet 0/1
R1(config-if) # ipv6 hello-interval eigrp 10 1 R1(config-if) # ipv6 hold-time eigrp 10 3
|
|