◆ IPv6アドレスの表記方法
IPv4アドレスは、32ビットを8bitごとに ピリオド( . )で区切り、4つのフィールドに分け10進数で表記。
IPv6アドレスは、128ビットを16bitごとにコロン( : )で区切り、8つのフィールドに分け16進数で表記。
※ IPv6アドレスでは16進数値のアルファベット「A〜F」の大文字、小文字が区別されることはありません。
◆ IPv6アドレスの省略方法
IPv6アドレスは16進数で表記しても長いことから、以下の3つの省略ルールがあり省略表記も可能です。
@ フィールドごとに先頭の0の並びは省略可能
例 01DA ⇒ 1DA 0012 ⇒ 12 01B0 ⇒ 1B0
A フィールドのビットが全て0の場合、1つの0に省略可能
例 0000 ⇒ 0
B ビットが全て0のフィールドが連続している場合、その間の0を全て省略して2重コロン(::)に省略可能。
例 2001:0000:0000:0000:aaaa:bbbb:cccc:1111 ⇒ 2001::aaaa:bbbb:cccc:1111
◇ 「::」は1つのIPv6アドレス内で一度だけしか使用できないので、例えば以下のような省略はできない。
例(×)2001:0000:0000:1111:aaaa:0000:0000:1111 ⇒ 2001::1111:aaaa::1111
◇ 上記のようなアドレスの場合、省略ルールのAを使用して、以下のように省略することができる。
例(○)2001:0000:0000:1111:aaaa:0000:0000:1111 ⇒ 2001::1111:aaaa:0:0:1111
◆ IPv6の「 プレフィックス 」と「 インターフェースID 」
IPv4アドレスは、ネットワーク部とホスト部によって構成されます。IPv6アドレスは、プレフィックスと
インターフェースIDにより構成されます。IPv6のプレフィックスは、IPv4のネットワーク部に該当します。
そして、IPv6のインターフェースIDは、IPv4のホスト部に該当します。
IPv6アドレスは、IPv4アドレスと同じように / を使用することで、プレフィックスを示すことができます。
例えば 2001:1111:2222:abcd:aaaa:bbbb:cccc:1111 のIPv6アドレスを持つホストがいるとして
そして 2001:1111:2222:abcd のネットワーク上のホストとします。その場合はホストのIPv6アドレスは
以下の表記となります。※ IPv6アドレスは1つのフィールドで 16ビットであり4つのフィールドは64ビット。
2001:1111:2222:abcd:aaaa:bbbb:cccc:1111/64
上記のIPv6アドレスは、ホスト部を全て0ビットにしてネットワークアドレスとして次のように表記できます。
2001:1111:2222:abcd:0000:0000:0000:0000/64
2001:1111:2222:abcd::/64 (省略表記)
◆ IPv6のアドレス経路集約
IPv4アドレスでは「192.168.0.0/24 〜 192.168.255.0/24」 の256つのネットワークを1つのネットワーク
に集約したい場合、ネットワーク部の8ビットを使用して 「192.168.0.0/16」 とすることにより実現します。
IPv6アドレスも同様に例えば「2001:1111:01DB:0001::/64 〜 2001:1111:01DB:FFFF::/64」
の65535のネットワークを1つのネットワークに経路集約したい場合、プレフィックスの16bitを使用することで
「2001:1111:01DB::/48」と定義すると実現します。
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