◆ IPv6アドレス - EUI-64で自動生成するインターフェースID
IPv6アドレスは、64ビットのプレフィックスと、64ビットのインターフェースIDにより構成されます。
インターフェースIDは「手動で設定する方法」か「自動で生成する方法」のどちらかで構成できます。
自動で生成する場合、EUI-64と呼ばれるフォーマットを使用して自動生成します。EUI-64は、IEEEに
よって標準化された64ビット長の識別子です。EUI-64による自動生成は、48ビットのMACアドレスの
中央に16ビットの「FFFE」を追加して64ビットに拡張することでインターフェースIDが生成されます。
※ これらは自動で行われるのでユーザは意識する必要はありませんが、EUI-64による自動生成の仕組みを知っておきましょう。
Ciscoルータの場合は、グローバルユニキャストアドレスとユニークローカルアドレスは ipv6 address の設定
コマンドの後にeui-64と指定することでインターフェースIDが自動で生成されます。リンクローカルアドレス
の場合、インターフェースでIPv6が有効になった時点で自動でEUI-64でインターフェースIDが生成されます。
◆ IPv6 - 特殊なIPv6アドレス
@ ループバックアドレス
IPv6のループバックアドレスは「0:0:0:0:0:0:0:1」となります。一般的に「::1」と表記します。
A 未指定アドレス
全ビットが 0 のアドレス「 0:0:0:0:0:0:0:0 」を未指定アドレスと呼びます。IPv6アドレスの自動
取得する場合などに送信元アドレスとして使用されます。未指定アドレスは一般的に「::」と表記します。
B IPv4互換アドレス
先頭の96ビットが全て 0 で、残りの32ビットが「IPv4アドレス」を使用するアドレスを、IPv4互換アドレス
と呼びます。例えば「::192.168.0.1」と表記します。現在、このIPv4互換アドレスは廃止されています。
C IPv4射影アドレス
先頭の80ビットが「全て 0 」で、次の16ビットが「全て 1」、残りの32ビットがIPv4アドレスを使用する
アドレスをIPv4射影アドレス( IPv4-mapped address )と呼びます。例えば「::FFFF:192.168.0.1」
と表記します。このアドレスはIPv6端末が、IPv4しかサポートしていない端末と通信する際に使用されます。
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