◆ RPFインターフェースの設定
RPFインターフェースは「マルチキャストを受信するインターフェース」です。このRPFインターフェースは
ユニキャストのルーティングテーブルに基づいて自動的に決定するため、RPFインターフェースを手動で設定
する必要はありませんが、意図した経路でマルチキャストトラフィックを受信したい時にip mrouteコマンド
により、特定のネットワークに対するRPFインターフェースを手動で設定することができます。
例えば、下図の構成ではユニキャストルーティングテーブル上では「10.1.1.0/24」のネットワークに対する
ネクストホップは2つ発生します。この場合はネクストホップが大きな値を持つ出力インターフェースをRPF
インターフェースにするため「Gi0/2」がRPFインターフェースとなります。
RPFインターフェースを「Gi0/2」ではなく「Gi0/1」にしたい場合には、ip mrouteコマンドを使用します。
(config)# ip mroute network mask ipaddress [ interface-id ]
機能 |
デフォルト値 |
network |
RPFインターフェースを指定するネットワークアドレス |
mask |
サブネットマスク |
ipaddress |
RPFインターフェース方向のネクストホップ |
interface-id |
RPFインターフェース |
◆ RPFインターフェースを「Gi0/1」にするための設定例(R2で設定)
R2(config)# ip mroute 10.1.1.0 255.255.255.0 192.168.1.254 |
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