◆ IGMPとは
IGMPは、ホスト(Receiver)がルータ(ラストホップルータ)に対して、マルチキャストグループへの
参加、維持、離脱を通知するためのプロトコルです。IGMPにより、マルチキャストルータはLAN上での
どのホストがマルチキャストグループのメンバー(Receiver)であるか判断することが出来ます。そして
ホストは自分がどのマルチキャストグループのメンバーであるのかを通知できます。下図の青が範囲です。
Receiverが、自身のマルチキャストグループへの参加をIGMPにより、ラストホップルータに通知することで
ラストホップルータはReceiverの存在を認識して、PIM等のマルチキャストルーティングプロトコルと連携を
行ってディストリビューションツリーを作成して、マルチキャストパケットがReceiverへ届くようになります。
なお、一般的でありませんが、マルチキャストのSenderとReceiverが同一セグメントに配置されている場合
Senderがマルチキャストフレームをフラッディングするだけで、Receiverが受信できてマルチキャスト通信
を成立させられるので、当然ですが「マルチキャストルーティングプロトコル」も「IGMP」も必要ないです。
IGMPには、IGMPv1、IGMPv2、IGMPv3の大きく3つのバージョンがあります。バージョンごとに、動作が
異なるため、次ページ以降では各バージョンごとのIGMPの動作について解説します。
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