◆ PIM-DMの仕組み - PIMネイバーの検出
PIMには、PIMv1とPIMv2がありますが、一般的に使用されているPIMv2の動作について解説していきます。
CiscoルータでPIM-DMを有効化した場合、先ずPIMネイバーを検出して、PIMネイバーを確立していきます。
ルータのインターフェースでPIM-DMを有効化すると、そのインターフェースからはPIM Helloメッセージが
送信されるようになります。PIM Helloメッセージは、宛先IPアドレスが224.0.0.13(ALL-PIM-Routers)で
あり、同一セグメント上のすべてのPIMルータに30秒ごとに送信されます。
LANなどのマルチアクセスネットワークでは、PIM DRが選出されます。選出基準は以下のとおりです。なお、
PIM-DMで動作させる場合、PIM DRに意味がありません。このPIM DRは、PIM-SMにおいて意味をなします。
選出基準1:PIMのDRプライオリティ値が最も大きいルータ
選出基準2:IPアドレスが最も大きいルータ
PIMを有効化するインターフェースは、ルータ間だけでなく、SenderやRecevierが接続されているI/Fを含め
マルチキャストパケットの通り道となる全てのインターフェースで有効化させる必要があります。
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