◆ PIM-DM - State Refresh機能
PIM-DMの180秒ごとのマルチキャストのフラッディングを防止するためにState Refresh機能という機能が
デフォルトで有効になっています。初回のFlood & Pruneにより各ルータで(S,G)エントリが作成された後
Senderが接続しているルータから60秒ごとにPIM State Refreshメッセージを送信することにより、それを
受信したルータは該当する(S,G)エントリの以下のExpireタイマー(180秒)がリセットされます。
・ (S,G)エントリ自身のExpireタイマー(180秒)
・ (S,G)内にあるPrune状態のOutgoing InterfaceのExpireタイマー(180秒)
※ State Refreshメッセージによる(S,G)エントリ状態の保持は、Senderがマルチキャストをアクティブに送信していることが前提
これによって180秒ごとのフラッディングは防止されて、60秒ごとのPIM State Refreshメッセージだけで
PIM-DMのディストリビューションツリーを維持します。当然ながら、新しくReceiverが接続された場合には
PIM Graftメッセージによって、上流のPIMネイバーのI/FのPruneが解除されてマルチキャスト通信できます。
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