◆ IPv6マルチキャスト - MLDとは
IPv4マルチキャストでは、マルチキャストグループの管理に専用プロトコルのIGMPで管理していましたが
IPv6マルチキャストでは、マルチキャストグループの管理にICMPv6で管理しています。正確にはICMPv6の
MLD(Multicast Listener Discovery:マルチキャスト リスナー発見)メッセージを、IPv6のラストホップ
ルータとIPv6 Receiverとの間でやりとりして、マルチキャストグループの管理を行っています。
IGMPのヘッダとMLDのヘッダ構成は下図の通りです。IPv6マルチキャストでは、ICMPv6メッセージタイプ
130、131、132、143のMLDメッセージを利用しています。
MLDには、MLDv1とMLDv2があります。MLDv1はIGMPv2に相当して、MLDv2はIGMPv3に相当します。
MLDv1メッセージとIGMPメッセージ、MLDv2メッセージとIGMPメッセージの対比は以下のとおりです。
ICMPv6 - MLDv1のメッセージ |
IGMPメッセージ |
Multicast Listener Query |
メンバーシップクエリー |
Multicast Listener Report |
IGMPv2メンバーシップレポート |
Multicast Listener Done |
IGMPv2リーブグループ |
ICMPv6 - MLDv2のメッセージ |
IGMPメッセージ |
Multicast Listener Query |
メンバーシップクエリー |
Version 2 Multicast Listener Report |
IGMPv3メンバーシップレポート |
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