◆ スタンドアロンからネットワークへ
コンピュータが誕生した頃、コンピュータは単体で他のコンピュータと接続しない形態で利用していました。
この利用形態をスタンドアローンと言います。コンピュータの進化につれて、コンピュータは相互に接続し
利用されるようになります。複数台のコンピュータをケーブルや電波などで相互に接続して、相互に情報を
やりとりする仕組みをコンピュータネットワークと言います。この仕組みは単にネットワークとも言います。
◆ コンピュータネットワークはとても偉大
パソコンをネットワークに接続することにより、複数のPCがプリンターの利用を共有することができます。
つまり、ハードウェアリソースの共有が可能です。また、サーバにあるファイルデータを複数のPCで共有
できたり、一元管理することができます。つまり、ソフトウェアリソースの共有をすることができます。
さらに、地理的に離れていてもネットワーク接続することで、例えば大阪支店のPCが東京本社のサーバの
データにアクセスすることができます。そして、インターネット接続できればWebサイトにアクセスして
幅広い情報を収集したり、メールソフトにより世界中の人とメールの送受信が可能となります。
◆ コンピュータネットワークの分類
コンピュータネットワークは規模に応じてLAN、WAN、インターネットに大きく分類することができます。
LAN (Local Area Network) とは、同じ建物の中にあるコンピュータ、プリンタ、サーバなどを接続して
データをやり取りするネットワークのことです。LANといっても、家庭内で数台のPCを相互接続している
LAN(家庭内LAN)や、企業内で数百台のPCなどを相互接続しているLAN(企業内LAN)などがあります。
WAN (Wide Area Network) とは、地理的に離れた場所にあるコンピュータなど相互接続して、データを
やり取りするネットワークのことです。WANはNTT、KDDI、ソフトバンクといった通信事業者が提供する
サービス(広域イーサネット、IP-VPNなど)を利用します。このWANによって、本社と支店の企業内LAN
を相互接続したり、異なる場所にある大学のキャンパスLANを相互接続したりすることが可能となります。
インターネットは、世界の全てのネットワークを相互接続した巨大なコンピュータネットワークのこと。
家庭内LAN、大学キャンパスLAN、企業内LANなど、世界中の様々なネットワークが接続されています。
インターネットは全体を統括するコンピュータは存在せず、全世界に分散された無数のコンピュータが
少しずつサービスを提供することで成り立っています。例えば、当方のWebサイトもインターネットの
一部です。インターネットには、PCだけではなく、スマホなどの様々なメディアからアクセスできます。
イントラネットとは、このインターネット標準技術を用いて構築された企業内ネットワークのことです。
インターネット標準技術とは、プロトコルにTCP/IPを利用した電子メールのシステム、Webのシステム
などのことです。イントラ(内部的な)ネットでは特定の組織内メンバーだけが閲覧できるWebサーバが
あったり、特定の組織内のメンバーだけでメールの送受信ができるなど閉じたネットワークのことです。
イントラネットが外部接続(インターネット接続)する場合、ファイアウォール等をその間に設置します。
※ インターネットが世界規模の開かれたネットワークであるのに対し、イントラネットは企業規模の組織内ネットワークです。
|