◆ ストレージとは
ストレージとは、デジタル情報を記憶/保存する装置のことで、ハードディスク、MO、CD-R、磁気テープ
などが該当します。ストレージの接続形態にはDAS、NAS、SANの大きく3種類があります。ストレージを
サーバなどに直接接続する形態はDAS(Direct Attached Storage)、ストレージをネットワーク上に接続
する形態にはNAS(Network Attached Storage)とSAN(Storage Area Network)の2種類があります。
※ NAS や SAN の接続形態によって利用するストレージのことを、ネットワークストレージといいます。
◆ DAS ( Direct Attached Storage )
DASは、1台のサーバなどに直接接続する形態のことです。または、サーバに直接接続するストレージの
そのものを指します。ストレージの接続にはATA、SATA、SCSI、SASがプロトコルとして用いられます。
DASの構成では、接続に専門の知識が必要なく増設も容易ですが、複数のサーバでストレージを共有する
ことができず、例えば、余っているストレージの領域を別のサーバで利用できないデメリットがあります。
◆ NAS ( Network Attached Storage )
NASは、ネットワークを介して接続する形態のことです。または、ネットワークを介し利用するストレージ
そのもの(ネットワークストレージ)を指します。NASは「ハードディスク、LANインターフェース、簡易
OS」などで構成されるファイルサーバ専用機と言えます。NASは、LAN接続型ハードディスクとも呼ばれ
ています。NASは、Windows、MAC、Linuxなどの各OSのファイル共有プロトコルをサポートしています。
※ NASは外付け型のHDDとは異なります。外付け型HDDの場合、LANではなくUSBやIEEE1394経由でデータをやり取りします。
※ 当方も家庭内LANにNASを導入しています。最近のNAS(LAN接続型ハードディスク)は高機能・低価格で非常に便利です。
◆ SAN ( Storage Area Network )
SANは、ストレージとサーバ間をFC(ファイバチャネル)で接続したストレージ専用のネットワークのこと。
ファイバチャネルは、サーバなどのコンピュータと周辺機器を接続し、高速伝送を可能にする方式のことです。
ファイバチャネルに光ファイバーを使用して、LANとは独立したストレージ専用のネットワークを構築します。
NASでは、CIFS、NFS、AFP等のファイル共有プロトコルは問題なく使用できますが、一部のデータベースの
アプリケーションには適していません。一方、SANでは幅広いアプリケーションに対応しています。SANでは
DASやNASに比べて導入コストが高いこと、導入に際して高度な専門知識が必要となるデメリットがあります。
※ NASではファイルシステムを介しストレージ装置を利用します。SANではハードディスク等のストレージ装置そのものを共有します。
iSCSI などを使用した IP-SAN の場合、ネットワークインフラを「FCスイッチ ではなくイーサネットスイッチ」で構成が可能です。
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