◆ Cisco Nexus 5500シリーズ
Cisco Nexus 5500シリーズには、Nexus 5548とNexus 5596の2種類の機種があります。Nexus5548では、
1RUの10Gスイッチ/FCスイッチ/FCoEスイッチであり、最大960Gbpsスループットと最大48ポートを提供。
5548ではユニファイドポート(Ethernet/FC/FCoE対応)を32ポートと、11つの拡張slotを備えています。
拡張スロットでは、Ethernet/FCoEポート or 8/4/2/1Gbps FCスイッチポートとしてFC-SANへ接続が可能。
Nexus5596では、2RUの10Gスイッチ/FCスイッチ/FCoE スイッチであり、最大1920Gbpsのスループットと
最大96ポートを提供します。このスイッチは48のユニファイドポート( Ethernet/FC/FCoE対応)と、3つの
拡張スロットではEthernet/FCoEポート or 8/4/2/1Gbps FCスイッチポートとしてFC-SANへ接続が可能。
項目 |
Nexus 5548 |
Nexus 5596 |
最小ソフトウェア要件 |
NX-OS 5.0 (3) N1.1 以降 |
NX-OS 5.0 (3) N1.1 以降 |
ラックユニット |
1RU |
2RU |
入力電圧 |
100〜240VAC |
100〜240VAC |
消費電力 |
600W |
882W |
標準 : インターフェースの数(1G/10G/FCoE/DCB) |
32 |
48 |
最大 : インターフェースの数(1G/10G/FCoE/DCB) |
48 |
96 |
拡張モジュールの最大搭載数 |
1 |
3 |
パフォーマンス |
ファブリック容量 |
960Gbps |
1920Gbps |
パケット最大転送レート |
714.24Mpps |
1,428Mpps |
メモリ |
DRAM |
8GB |
8GB |
NVRAM |
6MB |
6MB |
◆ Cisco Nexus 2000シリーズ
Nexus2000シリーズFEX(Fabric Extender)は、Nexus7000や5500を親(CPU)として動作する機種です。
従って、Nexus2000シリーズ単独では動作しません。大規模なサーバインフラの場合、Nexus7000や5500を
コアにして、Nexus2000をサーバと同じラック内にその名の通りFEX(Fabric Extender)として配置します。
下図はNexus 5000シリーズを親(CPU)として、Nexus 2000シリーズのFEXとして構成するイメージ図。
製品番号 |
説明 |
N2K-C2224TP |
Nexus2224TP シリーズ 1GE ファブリックエクステンダ、電源 X 2、ファンモジュール X 1
100/1000Base-T X 24、10GE(SFP+ が必要)X 2、エアーフローと電源の選択可 |
N2K-C2248TP |
Nexus2248TP シリーズ 1GE ファブリックエクステンダ、電源 X 2、ファンモジュール X 1
100/1000Base-T X 48、10GE(SFP+ が必要)X 4、エアーフローと電源の選択可 |
N2K-C2248TP-E |
Nexus2248TP-E シリーズ 1GE ファブリックエクステンダ、電源 X 2、ファンモジュール X 1
100/1000Base-T X 48、10GE(SFP+ が必要)X 4、32MBのバッファ、エアーフローと電源の選択可 |
N2K-C2232PP |
Nexus2232PP シリーズ 10GE ファブリックエクステンダ、電源 X 2、ファンモジュール X 1
1/10GE(SFP/SFP+ が必要)X 32、10GE(SFP+ が必要)X 8、エアーフローと電源の選択可 |
N2K-C2248PQ |
Nexus2248PQ 10GE ファブリックエクステンダ、電源 X 2、ファンモジュール X 4
1/10GE(SFP/SFP+ が必要)X 48、40GQSFP+(QSFP+が必要)X 4、エアーフローと電源の選択可 |
N2K-C2232TM |
Nexus2232TM シリーズ 10GBASE-T ファブリックエクステンダ、電源 X 2、ファンモジュール X 1
1/10GBase-T X 32、10GE モジュール(SFP+ が必要)X 8、エアーフローと電源の選択可 |
N2K-C2232TM-E |
Nexus2232TM-E シリーズ 10GBASE-T ファブリックエクステンダ、電源 X 2、ファンモジュール X 1
1/10GBase-T X 32、10GE モジュール(SFP+ が必要)X 8、エアーフローと電源の選択可 |
N2K-C2224TP-1GE |
Nexus2224TP シリーズ 1GE ファブリックエクステンダ、AC 電源 X 2、ファンモジュール X 1
(標準エアフロー)100/1000Base-T X 24、10GE(SFP+が必要)X 2、N2K-C2224TPと同一 |
N2K-C2248TP-1GE |
Nexus2248TP シリーズ 1GE ファブリックエクステンダ、AC 電源 X 2、ファンモジュール X 1
(標準エアフロー)100/1000Base-T X 48、10GE(SFP+が必要)X 4、N2K-C2248TPと同一 |
N2K-C2232PP-10GE |
Nexus2232PP シリーズ10GE ファブリックエクステンダ、AC 電源 X 2、ファンモジュール X 1
(標準エアフロー)1/10GE(SFP/SFP+必要)X 32、10GE(SFP+必要)X 8、N2K-C2232PPと同一 |
N2K-C2232TM-10GE |
Nexus2232TM シリーズ10GBASE-Tファブリックエクステンダ、AC 電源 X 2、ファンモジュール X 1
(標準エアフロー)1/10GBase-TX32、10GEモジュール(SFP+が必要)X 8、N2K-C2232TMと同一 |
◆ FET付属シリーズ
製品番号 |
説明 |
N2K-C2224TF |
Nexus 2224TP シリーズ with ファブリックエクステンダトランシーバ X 4 を含む
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N2K-C2248TF |
Nexus2248TP シリーズ with ファブリック エクステンダ トランシーバ X 8 を含む
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N2K-C2248TF-E |
Nexus2248TP-E シリーズ with ファブリック エクステンダ トランシーバ X 8 を含む
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N2K-C2232PF |
Nexus2232PP シリーズ with ファブリック エクステンダ トランシーバ X 16 を含む
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N2K-C2232TF |
Nexus2232TM シリーズ with ファブリック エクステンダ トランシーバ X 16 を含む
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N2K-C2232TF-E |
Nexus2232TM-E シリーズ with ファブリック エクステンダ トランシーバ X 16 を含む
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N2K-C2224TF-1GE |
N2K-C2224TP-1GE with ファブリック エクステンダ トランシーバ X 4 を含む
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N2K-C2248TF-1GE |
N2K-C2248TP-1GE with ファブリック エクステンダ トランシーバ X 8 を含む
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N2K-C2232PF-10GE |
N2K-C2232PP-10GE with ファブリック エクステンダ トランシーバ X 16 を含む
|
N2K-C2232TF-10GE |
N2K-C2232TM-10GE with ファブリック エクステンダ トランシーバ X 16 を含む
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◆ Cisco Nexus 5500シリーズ - エアフロー
Nexusのようなデータセンタースイッチにおいてはエアフロー(空気の流れ)を考えたラックマウントが
非常に重要になってきます。例えばNexus5500シリーズにおけるエアフローを下図で紹介します。先ず、
Nexus 5500シリーズではインターフェース側が背面、電源やファンなどがある方が前面となっています。
N5K-C5548UP-FAにおいてファン型番をN5548P-FANを指定した場合、前面から背面へ空気が流れて、
N5548P-FAN-Bを指定した場合には、背面から前面へ空気が流れます。これを理解した上で設置します。
※ Nexus 3000シリーズはNexus7000/5500よりも低遅延、低消費電力、1/10/40Gを単一のアーキテクチャで構築可能なスイッチ。
※ Nexus 4000シリーズはIBMブレードサーバ環境に堅牢で復元力が高いソリューションを提供するスイッチ ( for IBM BladeCenter
)
◆ Cisco Nexus 5500シリーズ - L3ライセンスの注意事項
Nexus5548でLayer3機能を使用するためにはL3ドーターカードとBASEかLAN Enterpriseライセンスが必要。
L3ライセンス |
機能 |
サポートする主な機能項目 |
バンドルされた標準機能 |
L2 |
VLAN、Trunk(.1Q)、VTPv1/v2、RSTP、MSTP、UDLD、LACP、vPC、QoS
|
Base |
基本L3機能 |
VLANルーティング、スタティックルート、RIPv2、OSPFv2
⇒ limited 256 routes (ルート数が256と限られているので要注意)
EIGRP stub、HSRP、VRRP、uRPF、ACL、PIM SM、IGMPv2/v3 |
LAN Enterprise |
拡張L3機能 |
OSPFv2(unlimited)、EIGRP(unlimited)、BGP、VRF-Lite
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※ Baseライセンスの製品型番は N55-BAS1K9、LAN Enterpriseの製品型番は N55-LAN1K9 となります。
※ この他に標準機能でCDP、SSHv2、SNMP、SYSLOG、AAA、Storm Control、PVLANなども利用可能です。
※ N5548で全てのL3機能を有効化するためにはLAN EnterpriseだけでなくBaseのライセンスも必要。計2つ。
※ L3ライセンス以外に「FCoEライセンス」「FabricPathライセンス」「VM-FEXライセンス」があります。
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