◆ Nexus - Config-Syncの設定
Nexus5500ではvPC用の設定同期を行うことができます。管理者が1つのスイッチを設定変更した際に
自動的にピアスイッチにその設定が同期されるので、運用上の設定漏れなどを防ぐことができます。
また、FEX接続させた構成では設定量が多くなるが、このConfig-Syncにより、運用者の負荷を軽減。
◇ N5K-1 のコンフィグ
config terminal
cfs ipv4 distribute
end
config sync
switch-profile MYSYNC
sync-peers destination 192.168.0.2
|
◇ N5K-2 のコンフィグ
config terminal
cfs ipv4 distribute
end
config sync
switch-profile MYSYNC
sync-peers destination 192.168.0.1
|
◇ 設定同期のためのsync-peersは、MGMTインターフェースを利用します。
◇ 設定完了後、show switch-profile MYSYNC statusでステータスを確認しよう。
◇ cfs ipv4 distributeコマンドは、スイッチのIPv4上のCFS配信をイネーブルにする設定です。
設定変更する際には、1号機または2号機で以下の通り、config syncコマンドを入力してコンフィグモードへ
移行しプロファイル(例:MYSYNC)を指定します。その上で設定変更を行い、最後にverifyコマンドにて
Successfulの表示がでることを確認して、commitを入力します。これにより、設定が両方に書き込まれます。
◇ N5K-1 での設定例
config sync
switch-profile MYSYNC
interface ethernet 101/1/1
switchport mode access
switchport access vlan 101
spanning-tree port type edge
verify
commit
end
|
◇ Nexus - Config-Syncの注意点 1
Config-Syncにより、VLAN/STP/ACL/QoS/I/Fレベルの設定は同期されますが、featureコマンドによる
サービス有効化の設定やvPC関連の設定は同期されません。※FCoE関連のコンフィグも同期されません。
◇ Nexus - Config-Syncの注意点 2
config-syncモードで設定投入後、verifyコマンドで"successful"状態になれば、commitコマンドにより
設定を反映させることができます。verifyコマンドにより"failed"になればその設定に不整合がある可能性
が高いので設定を見直しましょう。よくある問題としては、I/FにVLANを割り当てる際に、そのI/Fにすでに
設定がある場合、NX-OSのバージョンによって"failed"となるので、既存のI/F設定を削除する必要がある。
◇ Nexus - Config-Syncの注意点 3
FEXをConfig-Syncによる設定変更で運用を行っていくことを考えている場合、FEXにコンフィグを投入する
最初の段階から、Config-Syncコマンドで設定を行っている必要があります。(バージョンによる。要検証)
◇ Nexus - Config-Syncの注意点 4
同期したコンフィグは片側だけでは削除できません。片側だけで削除しようとすると以下のメッセージが
出力されます。これはペアスイッチとのシンメトリーを維持する観点から、そのような仕様となっています。
⇒ Error: Command is not mutually exclusive
どうしても片側だけで削除したい場合は、一度、config syncの"switch-profile"を削除する必要があります。
◆ 参考 : Nexus ⇔ Catalyst3750X間の物理接続
Cisco製の10Gケーブルには、SFPとケーブルの一体型である SFP-H10GB-CUxM という製品があります。
この製品は非常に安く、Cisco製品同士の10G接続でよく使用されます。Nexus同士の10G接続においては
イメージしやすいですが例えばNexusとC3750Xとの接続ではどのような物理接続になるのか紹介します。
下図のパターン1を見てみます。Nexus側ではSFP-H10GB-CUxMを直接接続すればよいだけとなります。
C3750X側では10Gケーブルを直接接続できるI/Fは標準ではなく、C3KX-NM-10Gなどの10Gモジュールが
別途必要になります。Flexible NetFlowを使用する場合はC3KX-SM-10Gモジュールにする必要があります。
続いて、下図のパターン2を見てみましょう。SFP-H10GB-CUxMは、SFPとケーブルの一体型で非常に便利で
安く最高なのですが、距離制限がありCUは最大5メートル、ACUは最大10メートル。
SFP-H10GB-CU1M
SFP-H10GB-CU3M
SFP-H10GB-CU5M
SFP-H10GB-ACU7M
SFP-H10GB-ACU10M
従って、10メートル以上の距離がある場合は、下図のようにSFP-10G-SRのモジュールを使用して、別途
光ファイバーを用意して接続を行う。上記のSFP-H10GBの10Gケーブルの機器互換性についてはこちらの
Ciscoサイトで必ず確認しましょう。なお、Cisco製品と非Cisco製品とを接続する場合、メーカーサポート
という観点から、SFP-10GBの上記の型番は使用できないのでSFP-10G-SR等を使用する必要があります。
|