◆ Nexus - FEX接続手順
先ず、FEX(Nexus2000シリーズ)に電源ケーブルを接続して電源を投入します。FEXの前面の"STAT"が
グリーンになることを確認します。次に、親となるNexus7000やNexus5000シリーズが完全に起動状態で
あることを確認して、SFP-H10GB-CUxMなどのSFP一体型のケーブルを使用して相互に接続を行います。
◆ Nexus - FEX接続時の遷移
FEXを接続する時、親となるNexusスイッチとFEX間は以下の遷移をしながら自動的に接続が完了します。
以下の遷移は、show fexコマンドの"FEX State"という部分で確認できます。これらの概要は以下の通り。
@ Connected → A Image Download → B Offline → C Online
FEX State |
説明 |
Connected |
FEXが物理的に接続したことを検知した状態。 |
Image Download |
親スイッチとFEXのNX-OSが異なる場合、NX-OSを親からダウンロードしている状態。 |
Offline |
親スイッチからNX-OSのダウンロード完了後、一度オフライン状態になる。 |
Online |
親スイッチとFEXとが完全に接続完了できた状態。この状態で通信できるようになる。 |
◆ Nexus - FEX接続時の遷移 - 詳細
このFEXは一度もNexus5548に接続していない事を前提とします。FEX番号は"102"と設定しています。
@ Connected
最初の遷移状態です。リンクアップすれば"Connected"状態になります。この状態は比較的短いです。
show fex ではなく show fex detail と入力すれば詳細なステータスを確認できます。この"Connected"
状態においては、"Logs:"には何も表示されないことが分かります。
A Image Download
親スイッチとFEXのNX-OSが異なる場合、この遷移となりますがFEXに初期で導入されているNX-OSは
古いバージョンが多く、新規導入機器をFEX接続する場合は必ずこの"Image Download"は行われます。
この"Image Download"状態は非常に長い(10分くらい)です。注意点としてこの状態の時はFEXの電源
をOFFにしたり、アップリンクケーブルを抜かないようにしましょう。
show fex detailでは、FEXバージョンと親スイッチ(Nexus5548)とのバージョンの違いが分かります。
そして、親スイッチとバージョンを6.0(2).xに合わせるべく、FEXは親スイッチから、NX-OSをダウンロード
しています。"Image Download"では、"Logs:"に以下の4行のログが出力されていることが分かります。
B Offline
親スイッチからのNX-OSのダウンロードが完了すると、"Offline"状態に移行します。
C Online
最終状態です。"Online"状態になればFEX配下のホストが通信できるようになります。
親スイッチとFEXと同じバージョンになったことが分かります。FEXが認識されて、FEXの各ポートが
利用できるようになったことが分かります。
FEXがOnline状態になると以下のメッセージが最後にコンソール上に表示されます。
2014 Apr 30 13:49:24 Nexus5548 %$ VDC-1 %$ %PFMA-2-FEX_STATUS: Fex 102 is online (Serial number XXXXXXXXXX)
2014 Apr 30 13:49:24 Nexus5548 %$ VDC-1 %$ %NOHMS-2-NOHMS_ENV_FEX_ONLINE:
FEX-102 On-line
2014 Apr 30 13:49:27 Nexus5548 %$ VDC-1 %$ %PFMA-2-FEX_STATUS: Fex 102
is online (Serial number XXXXXXXXXX)
FEX接続の2回目以降のシーケンスは@ Connected → A Online sequence → B Online だけとなります。
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