◆ Cisco Nexus - VLAN番号のサポート範囲
NexusではVLAN番号「1〜4094」がサポートされます。VLAN番号のサポート範囲の仕様は以下の通りです。
VLAN番号 |
範囲 |
用途 |
1 |
標準 |
default VLAN。使用はできるが変更や削除はできない |
2 〜 1005 |
標準 |
作成、使用、変更、削除可能なVLAN。 |
1006 〜 4094 |
拡張 |
作成、命名可能なVLAN。ステートはイネーブルでアクティブになるVLAN。 |
3968 〜 4047、4094 |
内部割当 |
内部で使用するために割り当てられたVLAN。作成、削除、変更はできない。 |
◆ 設定例 : VLAN 10 の作成
Nexus(config)# vlan 10
Nexus(config-vlan)# name SALES
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◆ 設定例 : Ethernet1/5 に "VLAN 10"を割り当てる設定
Nexus(config)# interface ethernet 1/5
Nexus(config-vlan)# switchport mode access
Nexus(config-vlan)# switchport access vlan 10
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◆ 設定例 : デフォルトで定義された予約済みVLAN (3968 〜 4047) を、VLAN (1006 〜 1085) に変更する例 (再起動が必要)
Nexus(config)# system vlan 1006 reserve
Nexus# copy running-config startup-config
Nexus# reload
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確認コマンド : show vlan / show vlan summary / show system vlan reserved
◆ Cisco Nexus - VTPの仕様
VTPでは同じVTPドメインのスイッチからトランクインターフェースを介してVLANデータベースを同期できる。
トランクインターフェースは、「L2EtherChannelやvPC」が実装されていても問題なくVLANを同期できます。
○ VTPクライアントとして設定されたNexusスイッチでは、VLAN1〜1005の範囲のVLANを作成できない。
○ トランクインターフェースでは必ずVLAN1が許可されている必要がある。
○ show running-configurationを実行しても1 〜 1000のVLAN設定情報やVTP設定情報は表示されない。
○ vPCを導入する場合は、プライマリvPCスイッチとセカンダリvPCスイッチは同一の設定にする必要がある。
○ VTPプルーニングはサポートされない。
○ PVLANはスイッチがトランスペアレントモードである場合のみサポートされる。
○ VTPクライアン or サーバモードで設定されている場合、1002 〜1005のVLANは予約済みのVLANとなる。
○ VTPアドバタイズメントはNexus 2000シリーズのファブリックエクステンダのポートからは送信されない。
VTPを利用するためには、featureコマンドで有効化する必要があります。
VTPに関する設定をデフォルトに戻したい場合は no feature vtp の後、feature vtp とすれば元に戻ります。
Nexus(config)# feature vtp |
◆ 設定例 : VTPドメインを " INFRA"
Nexus(config)# vtp domain INFRA |
◆ 設定例 : VTP version 2
Nexus(config)# vtp version 2 |
◆ 設定例 : VTPモードを "Server"
Nexus(config)# vtp mode server |
◆ 設定例 : VTPパスワードを "expert"
Nexus(config)# vtp password expert |
確認コマンド : show vtp status / show vtp counters / show vtp interface / show
vtp password
◆ Cisco Nexus - Rapid PVST+ の設定
◆ 設定例 : Nexusスイッチ上で Rapid PVST+ をイネーブルにする設定 ( デフォルト値なので設定不要 )
Nexus(config)# spanning-tree mode rapid-pvst |
◆ 設定例 : VLAN2でRapid PVST+をイネーブルに設定(デフォルトで Rapid PVST+ は全VLANでイネーブルになるので設定不要)
Nexus(config)# spanning-tree vlan 2 |
◆ 設定例 : VLAN2におけるブリッジプライオリティを4096にする設定 ( VLANごとに設定する必要がある )
Nexus(config)# spanning-tree vlan 2 priority 4096 |
◆ ポートコストの設定(任意)
アクセスポートではポートごとにポートコストを割り当てる。トランクポートではVLANごとにポートコストを割り当てる。
◆ 設定例 : トランクインターフェースでVLAN2に対してコスト値100を割り当てる設定
Nexus(config)# interface ethernet 1/5
Nexus(config-if)# spanning-tree vlan 2 cost 100
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◆ ポートプライオリティの設定(任意)
LANポートがアクセスポートならポートのプライオリティ値が使用され、トランクポートならVLANポートのプライオリティ値を使用。
◆ 設定例 : トランクインターフェースでVLAN2に対してポートプライオリティ値160を割り当てる設定
Nexus(config)# interface ethernet 1/5
Nexus(config-if)# spanning-tree vlan 2 port-priority 160
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◆ プロトコルの再開
レガシーブリッジに接続されている場合、Rapid PVST+を実行しているNexusは、そのポートの1つに802.1D BPDUを送信できる。
ただしそのレガシースイッチが指定スイッチではない場合、レガシースイッチがリンクから削除されたかどうかを認識できない。そこで
スイッチ全体または指定したポートでプロトコルネゴシエーションを再開できる。強制的に隣接スイッチと再ネゴシエーションさせる。
◆ 設定例 : Ethernet 1/5 で Rapid PVST+ を再起動するコマンド
Nexus# clear spanning-tree detected-protocol interface ethernet 1/5 |
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