◆ OSPF - LSAタイプ 4
LSAタイプ4は、異なるエリアへフラッディングされます。LSAタイプ4はタイプ3同様にABRが生成します。
このLSAには、ASBRのルータID、ASBRに到達するまでのメトリック値が含まれています。LSAタイプ4は
OSPFネットワークに非OSPFネットワークが接続されて、ASBRが保持する経路情報をOSPFネットワークに
ルート再配布した場合にそのエリアに所属するABRがLSAタイプ4を生成します。
LSAタイプ4のLSAは、show ip ospf database asbr-summary コマンドで確認することができます。
◆ OSPF - LSAタイプ 5
LSAタイプ5( 外部LSA )は、AS全体にフラッディングされます。LSAタイプ5は、ASBRが生成します。
LSAには非OSPFネットワークアドレス、サブネットマスク、メトリック値、転送アドレスが含まれます。
このLSAは非OSPFネットワークのルート情報を再配布したASBRが生成します。ルーティングテーブルで
LSAタイプ5の経路情報は、OSPF外部ルートを示す「O E1」または「O E2」のコードが付けられています。
LSAタイプ5のLSAは、show ip ospf database externalコマンドによって確認することができます。
OSPF外部ルートを示す「O E1」と「O E2」の違いは以下の通りであり、メトリック値に影響します。
メトリックタイプは、ASBRでルート再配布の設定をする際に、どちらかを指定することができます。
メトリックタイプ |
説明 |
E1 |
OSPFネットワークのコスト値が、外部ルートのコスト値に加算されていく。 |
E2 |
OSPFネットワークのコスト値が、外部ルートのコスト値に加算されない。デフォルト値 |
◆ OSPF - LSAタイプ 7
LSAタイプ7は、NSSA( スタブエリアにASBRが存在できる特別なエリア )へフラッディングされます。
LSAタイプ7は、NSSAのASBRが生成します。このLSAにはLSA5と同様に非OSPFネットワークアドレス、
サブネットマスク、メトリック値、転送アドレスが含まれます。
このLSAは非OSPFネットワークのルート情報を再配布したASBRが生成します。ルーティングテーブルで
LSAタイプ7の経路情報は、OSPF外部ルートを示す「O N1」または「O N2」のコードが付けられています。
LSAタイプ7のLSAは、show ip ospf database nssa-external コマンドで確認することができます。
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