◆ OSPF - デフォルトルートの配布(バックボーンエリア・標準エリア)
OSPFでデフォルトルートを配布するためには「 default-information originate 」コマンドを使用します。
◆ OSPF - デフォルトルート配布の設定
(config)# router ospf procces-id
(config-router)# default-information originate [ always ] [ metric metric ] [ metric-type [ 1 | 2 ] ]
コマンド引数 |
説明 |
always |
自身のルーティングテーブルにデフォルトルートを保持していなくても、常にデフォルトルートを生成
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metric |
デフォルトルートのメトリック値の指定( 指定しない場合のデフォルト値は 1 ) |
metric-type |
デフォルトルートのメトリックタイプの指定(指定しない場合のデフォルト値はタイプ 2 ) |
上図の構成において、以下のどちらの設定例でもR2にデフォルトルートをアドバタイズすることができます。
◆ OSPF - デフォルトルート配布の設定例 その1
R1(config)#ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 10.1.1.254
R1(config)# router ospf 1
R1(config-router)#default-information originate
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◆ OSPF - デフォルトルート配布の設定例 その2
R1(config)# router ospf 1
R1(config-router)#default-information originate always
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◆ OSPF - デフォルトルートの配布( スタブエリア・トータリースタブエリア )
スタブエリアとトータリースタブエリアでは、スタブエリアに接続するABRでデフォルトルートが自動的に
生成されてスタブエリア、トータリースタブエリアにアドバタイズするので、手動の設定は不要となります。
なお、これらのエリアに接続するABRでデフォルトルートを保持している必要もありません。
◆ OSPF - デフォルトルートの配布( NSSA・トータリーNSSA )
NSSAでは、デフォルトルートの配布は自動的に行われないので「default-information originate」の
設定がNSSAに接続するABRにおいて必要となります。トータリーNSSAでは、トータリーNSSAに接続
するABRでデフォルトルートが自動的に生成されてトータリーNSSAに通知されるので、手動での設定は
不要です。なお、これらのエリアに接続するABRでデフォルトルートを保持している必要もありません。
◆ OSPF - NSSAでのデフォルトルート配布の設定例
ABR(config)# router ospf 1
ABR(config-router)#area 10 nssa default-information originate
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