◆ OSPF - ABRでのルートフィルタリング
OSPFでは、distribute-list out では外部ルートしかフィルタリングできず、distribute-list in は非推奨と
ありますが、area filter-listコマンドを使用すれば、LSAタイプ3のルート情報をフィルタリングできます。
LSAタイプ3が対象であることから、フィルタリング対象はエリア間ルートであり、設定ルータはABRです。
◆ OSPF - エリア間ルートのアドバタイズのブロック設定
(config)# router ospf process-id
(config-router)# area area-id filter-list prefix name [ in | out ]
コマンド引数 |
説明 |
area-id |
ルートフィルタリングを行う対象となるエリアの指定
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prefix name |
ルートフィルタリングを適用するためのプレフィックスリストの指定 |
in |
指定したエリアに送信されるエリア間ルートをフィルタリング
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out |
指定したエリアから送信されるエリア間ルートをフィルタリング |
area-filter-listで使用しているip prefix-listコマンドの解説は「ip prefix-listコマンド解説」をご参考下さい。
◆ OSPF - area filter-list prefix - out の設定例
R2(config)# ip prefix-list PRE-AREA10 deny 10.1.1.0/24
R2(config)# ip prefix-list PRE-AREA10 permit 0.0.0.0/0 le 32
R2(config)# router ospf 1
R2(config-router)# area 10 filter-list prefix PRE-AREA10 out
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上図の設定では、エリア10から送信されるエリア間ルートをフィルタリングしていますが、下図のように
エリア0で受信するエリア間ルートをフィルタリングしても、ルーティングテーブルは同じ結果となります。
◆ OSPF - area filter-list prefix - in の設定例
R2(config)# ip prefix-list PRE-AREA10 deny 10.1.1.0/24
R2(config)# ip prefix-list PRE-AREA10 permit 0.0.0.0/0 le 32
R2(config)# router ospf 1
R2(config-router)# area 0 filter-list prefix PRE-AREA10 in
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