◆ RSTP - BPDUフォーマット
RSTPでは、STPと同じ形式のBPDUを使用しています。RSTPのBPDUのフォーマットは以下の通りです。
RSTPとSTPと異なる点は赤字にしています。バージョン、メッセージタイプ、フラグがSTPと異なります。
フィールド |
フィールド(日本語) |
説明 |
サイズ
(byte) |
Protocol ID |
プロトコルID |
この値は常に 0 |
2 |
Version |
バージョン |
STPバージョン ( 802.1w = 2 ) |
1 |
Message Type |
メッセージタイプ |
BPDUタイプ ( 802.1w = 0x02 ) |
1 |
Flags |
フラグ |
bit 1 : プロポーザル
bit 2-3 : ポートの役割
bit 4 : ラーニング
bit 5 : フォワーディング
bit 6 : アグリーメント
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1 |
Root ID |
ルートID |
ルートブリッジのブリッジID |
8 |
Path Cost |
パスコスト |
ルートブリッジに到達するまでの累積コスト |
4 |
Bridge ID |
ブリッジID |
スイッチ自身のブリッジID |
8 |
Port ID |
ポートID |
ポートプライオリティとポート番号 |
2 |
Message Age |
メッセージエージ |
ルートがBPDUを生成してから経過した秒数。
実質的にはルートブリッジに至るホップカウント。
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2 |
Max Age |
最大エージ |
BPDUの最大保持時間。デフォルトで20秒。このタイマーの時間が
経過してもBPDUを受信できない場合は障害が発生したと認識する。
このフィールドはSTPモードのスイッチと接続する場合などで有効。
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2 |
Hello Time |
Helloタイム |
スイッチがBPDUを送信する間隔。デフォルトで2秒。 |
2 |
Forward Delay |
転送遅延 |
Listening と Learning 状態にとどまる時間。デフォルトで15秒。
このフィールドはSTPモードのスイッチと接続する場合などで有効。 |
2 |
BPDUフォーマットの「フラグ」を下図で詳細に見てみましょう。RSTPでは、STPでは使用していなかった
6ビットを使用しています。RSTPではスイッチ間がポイントツーポイント接続の場合、プロポーザルBPDUと
アグリーメントBPDUをやり取りしてネゴシエーションすることで、タイマーに依存しない高速収束を実現。
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