◆ 公開NTPサーバ - ntp.nict.jp
お勧めの公開NTPサーバを紹介します。ITエンジニアがサーバ機器やネットワーク機器にNTPサーバの
IPアドレスを設定する時、企業などの組織ネットワークでは指定された内部IPアドレスを設定します。
一方、社内(組織内)にNTPサーバがない場合や契約しているISPからNTPサーバの情報がない場合は
公開NTPサーバのIPアドレスを指定するのが一般的です。多くの企業が利用している公開NTPサーバは
国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)のNTPサーバです。
◆ stratum1の公開NTPサーバ(提供:NICT)
→ NTPサーバ名:ntp.nict.jp
NTPサーバのIPアドレスを指定するのではなくホスト名(ntp.nict.jp)を指定する必要があることから
このNTPサーバのIPアドレスを指定するサーバ・ネットワーク機器では、DNSによる名前解決ができる
必要があります。
ntp.nict.jpのNTPサーバは複数地域(小金井本部、神戸副局)に存在する複数サーバで構成されており
ntp.nict.jpの1つだけを指定することで完全に冗長化されたNTPサーバを指定していることになります。
※ NTP version 1には対応していないことから、指定するユーザ機器側では、NTP version 2以降にする必要があります。
◆ 公開NTPサーバ - ntp.jst.mfeed.ad.jp
複数の公開NTPサーバを指定する場合は、ntp.nict.jpをプライマリ(prefer)のNTPサーバとした上で、
以下で紹介するntp.jst.mfeed.ad.jpをセカンダリのNTPサーバに指定することをお勧めします。または
そもそも ntp.nict.jp とのNTP同期が上手く行われない場合、プライマリに ntp.jst.mfeed.ad.jp を指定
することも検討しましょう。ntp.nict.jp 同様に無償で提供されているNTPサービスです。
◆ 公開NTPサーバ(提供:インターネットマルチフィード株式会社)
→ NTPサーバ名:ntp.jst.mfeed.ad.jp
指定すべきNTPサーバは、stratum(ストラタム)値が小さく、ネットワーク的に近いNTPサーバです。
そして「ネットワーク的に近い」ことの方が重要であるので、ntp.jst.mfeed.ad.jpの方が遅延が少なく
安定したNTP同期が取れる場合は、ntp.jst.mfeed.ad.jpをプライマリとすることをお勧めします。なお、
NTPサーバをIPアドレスとして指定したい場合は以下のグローバルIPアドレスを指定します。
◆ 公開NTPサーバ(提供:インターネットマルチフィード株式会社)
→ IPv4アドレスとしてNTPサーバを指定する場合
210.173.160.27(ntp1.jst.mfeed.ad.jp)
210.173.160.57(ntp2.jst.mfeed.ad.jp)
210.173.160.87(ntp3.jst.mfeed.ad.jp)
→ IPv6アドレスとしてNTPサーバを指定する場合
2001:3a0:0:2001::27:123(ntp1.v6.mfeed.ad.jp)
2001:3a0:0:2005::57:123(ntp2.v6.mfeed.ad.jp)
2001:3a0:0:2006::87:123(ntp3.v6.mfeed.ad.jp)
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