◆ VLAN - VLANの作成
VLANの設定手順は、VLANの作成 ⇒ スイッチポートのモード設定( アクセスポートならVLAN IDの割当 )
◆ VLANの作成
(config)# vlan vlan-id
(config-vlan)# name vlan-name
コマンド引数 |
説明 |
vlan-id |
VLAN IDを 1〜4094 の範囲で指定。同時に複数作成したい場合は ( , ) や ( - ) を使用する。
(config)# vlan 10 ← VLAN 10 の作成
(config)# vlan 10,20 ← VLAN 10 と VLAN 20 の作成
(config)# vlan 10-20 ← VLAN 10 〜 VLAN 20 まで11個のVLAN IDを作成
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vlan-name |
VLANの名前を指定。VLAN名の設定は必須ではなくオプション。管理上の観点で設定する。
(config)# vlan 10
(config-vlan)# name Sales ← VLAN 10の名前を Sales と設定
VLAN名を指定しない場合、自動的にVLAN番号の名前となる。VLAN 10の場合、VLAN0010。
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VLANを削除する場合、(config)# no vlan 10 というように頭に no を付けます。なおCatalystスイッチで
デフォルトで生成されているVLAN 1、VLAN1002、1003、1004、1005については削除できないVLANです。
VLAN ID |
説明 |
0, 4095 |
システム内部で使用するVLAN |
1 |
イーサネットのデフォルトVLAN |
2 - 1001 |
イーサネットの標準VLAN |
1002 - 1005 |
トークンリング / FDDI のデフォルトVLAN |
1006 - 4094 |
イーサネットの拡張VLAN |
◆ VLAN - スイッチポートのモード設定
◆ スイッチポートのモード設定
(config-if)# switchport mode [ access | trunk | dynamic desirable | dynamic auto ]
コマンド引数 |
説明 |
DTPの送信 |
access |
スイッチポートをアクセスポートにしたい場合に指定 |
しない |
trunk |
スイッチポートをトランクポートにしたい場合に指定。
DTPを送信して対向ポートがトランクポートになるようにネゴシエーションする。 |
する |
dynamic desirable |
DTPを送信し、対向ポートとのネゴシエーションの結果、対向ポートが
trunk、dynamic desirable、dynamic autoの場合、トランクポートになる。 |
する |
dynamic auto |
DTPを受信し、対向ポートとのネゴシエーションの結果、
対向ポートがtrunk、dynamic desirable の場合、トランクポートになる。
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しない |
※ スイッチ間での接続では、アクセスポートになるかトランクポートになるかは、自身と相手のモードの組み合わせによります。
自身のポート |
相手:access |
相手:trunk |
相手:dynamic desirable |
相手:dynamic auto |
access |
アクセスポート |
非推奨 |
アクセスポート |
アクセスポート |
trunk |
非推奨 |
トランク |
トランク |
トランク |
dynamic desirable |
アクセス |
トランク |
トランク |
トランク |
dynamic auto |
アクセス |
トランク |
トランク |
アクセス |
DTP (Dynamic Trunking Protocol) は、スイッチポートをアクセスポートまたはトランクポートにするのか
を動的に決定するシスコ社独自のプロトコルです。DTPによって、対向のスイッチポートの設定状況に応じて
自身のスイッチポートをアクセスポートまたはトランクポートで動作します。なお、実際に現場でこのDTPを
使用することはあまりない。アクセスポートなら access と定義、トランクポートなら trunk と定義するのが
一般的です。また、きめ細かなネットワークエンジニアならトランクポートでDTP送信停止を設定しています。
◆ DTP送信の停止
(config-if)# switchport nonegotiate
◆ VLAN - スイッチポートのモード設定(アクセスポート)
アクセスポートの場合、スイッチポートのモードをアクセスにした後、そのポートにVLAN IDを割り当てます。
◆ アクセスポートのモード設定
(config-if)# switchport mode access
◆ アクセスポートへVLAN IDを割り当てる設定
(config-if)# switchport access vlan vlan-id
コマンド引数 |
説明 |
vlan-id |
VLAN IDを 1〜4094 の範囲で指定。
(config-if)# switchport access vlan 10 ← VLAN 10をスイッチポートに割り当て
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スイッチポートへの割り当てを削除したい場合は (config-if)# no switchport access vlan 10 と設定します。
なお、デフォルトで全てのスイッチポートにvlan 1が割り当てられています(switchport access vlan 1)が
上記設定によって上書きされます。ちなみに、デフォルト値 (vlan 1) はコンフィグ上には表示されません。
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