◆ Cisco WAAS - 構成パターン
@ リダイレクト構成
WANルータやL3スイッチで高速化と最適化の対象として定義されたトラフィックをWCCPv2やPBRにより、
WAASアプライアンスに対してトラフィックのリダイレクトを行って、高速化と最適化を行っていく方式。
A インライン構成
WANルータとLAN機器との間に直接挟み込む構成。WAASを通過するトラフィックに高速化と最適化を行う。
この構成では、WAASアプライアンスにインラインモジュールが必要になります。
B WAAS mobile 構成
◆ Cisco WAAS - ヒアリング事項
WAAS製品を選定するにあたり以下の項目をユーザからヒアリングします(あくまでも技術的な確認事項)。
@ 最適化/高速化の対象となるアプリケーションとプロトコル情報
A WAAS導入構成 ( リダイレクト構成 or インライン構成 )
B WAAS導入を行う拠点数、拠点ごとのクライアントPC台数
C 通信高速化を行いたいWAN回線の帯域幅と回線遅延(RTT)
D 通信高速化を行いたいエンドツーエンドの遅延(RTT)
E 拠点ごとのTCPコネクション数
F キャッシュ保持期間
キャッシュ保持期間は最適化対象のアプリに対して1日当たりのキャッシュ蓄積量を確認し、必要なWAASのキャッシュ容量を導く。
これらの情報を確認した後、サイジングガイドに基づきWAAS製品を選定します。選定後に検証機を使用し
実際に高速化が行われるかを測定して、数値だけでなく体感として高速化を感じられたら本番導入します。
回線遅延の結果が1msec〜10msecの場合は導入は推奨されず、20msec以上が最も恩恵が受けられる。
回線遅延の結果が10msec〜20msecの場合、最適化対象のアプリケーションを絞り込み、TFO/DRE/LZ
機能からL7レベルのAO機能を適切にチューニングをすることで最適化効果の恩恵が得られることが多い。
◆ WAASサイジングガイドライン - 最新の情報はシスコのWebサイトでご確認下さい
Application Accelerator Mode ( 全てのAO機能とVirtual Blade機能の利用時 ) |
Model |
最大最適化
TCPコネクション数 |
最大推奨
WANリンク
(Mbps) |
最大最適化
LANスループット
(Mbps) |
DREディスク
容量
(GB) |
CIFSディスク
容量
(GB) |
Edge WAE
最大接続数 |
WAVE-294-4G |
200 |
10 |
100 |
40 |
75 |
- |
WAVE-294-8G |
400 |
20 |
150 |
55 |
75 |
- |
WAVE-594-8G |
750 |
50 |
250 |
80 |
100 |
50 |
WAVE-594-12G |
1300 |
100 |
300 |
120 |
100 |
100 |
WAVE-694-16G |
2500 |
200 |
450 |
120 |
100 |
150 |
WAVE-694-24G |
6000 |
200 |
500 |
200 |
100 |
300 |
WAVE-7541 |
18000 |
500 |
1000 |
500 |
225 |
700 |
WAVE-7571 |
60000 |
1000 |
2000 |
1000 |
225 |
1400 |
WAVE-8541 |
150000 |
2000 |
4000 |
2000 |
300 |
2800 |
最大最適化TCPコネクション数には、最適化対象のTCPコネクションのみをカウント(パススルーするTCPコネクションは含まない)
最大最適化TCPコネクション数を超えた場合、新規TCPコネクションは最適化されずにパススルーの処理となる。
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