◆ IX(Internet Exchange)とは
IX(インターネットエクスチェンジ)は、正確にはインターネット相互接続点を意味する言葉のことですが、
IXは、複数のIDC(インターネットデータセンター)や ISP(インターネットサービスプロバイダー)同士を
相互接続するための施設や相互接続サービスを提供する事業者のことを指します。アイエックスとも呼びます。
異なるIDCやISP同士が相互に通信を行うためには、接続先ごとにネットワーク回線を用意する必要があるが
IXを利用すれば各IDCやISPはIXとの回線接続だけで、IXに接続している他のIDCやISPと相互接続できます。
ISPはIXを利用して相互にピアリングを行うことでトランジット経由からIXに振り分けて通信できることから
トランジットのコストを下げられますし、上位ISPの障害等の影響を受けることなく通信経路を確保できます。
関連用語 |
説明 |
ピアリング |
ピアリングとは、ISP同士が相互にネットワーク接続して、BGPによる経路情報の交換をして
相互にトラフィックを交換しあうこと。相互の利益になることから、一般的に無償である。
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トランジット |
トランジットとは、あるASが別のASに対してインターネット全体への接続性を提供する方法の
ことであり、一般的に有償のサービスとして提供される。トラフィックが増えるほど費用増。
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商用IXとして、日本を代表する3大IXにはJPIX、BBIX、JPNAPがあります。学術研究を目的とするIXには
NSPIXPがあります。IXに接続するためには専用の通信機器やネットワーク回線を準備する必要があるので
多額の初期費用とランニングコストが必要です。ただし、データセンター事業者の中にはデータセンターの
構内にIXの接続設備が設置されていて、IXへの接続経路を利用者に有償にて提供している場合があります。
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