◆ APがWLCにジョインできない場合 - その1
WLCにジョインできない状態が続いて、なおかつAPのログで Bad Certificate alert received from peer
メッセージが出力されている場合、WLCの時刻をなるべく正しい状態にしましょう。WLCにSSHアクセス
して(Cisco Controller)>config time manual で設定変更します。CAPWAPのAPとWLCとの時刻設定が
大きくずれている場合、このような事象が発生します。
または、WLCにジョインできない状態が続き、APのログでstatus of voice_diag_test from WLC is false
メッセージが出力される場合やワークアラウンドを実施しても解決しない場合、APでcapwapコマンドを
再入力して再起動しましょう。その際に capwap ap controller ip address と入力し設定するパターンと
capwap ap primary-baseと設定する両パターンを試してみましょう。それでも解決しないならAP初期化。
◆ APがWLCにジョインできない場合 - その2
Aironet 1600/2600/3600/2700/3700 の場合、初期セットアップ時にCountryコードをJ4にする必要が
あります。上記のAPでCountryコードが J4 でない場合、AP側で以下のエラーメッセージが出力されます。
CAPWAP-3-ERRORLOG: Could Not resolve CISCO-CAPWAP-CONTROLLER
CAPWAP-3-ERRORLOG: Selected MWAR 'WLC5508-TEST1'(index 0).
CAPWAP-3-ERRORLOG: Go join a capwap controller
CAPWAP-5-DTLSREQSEND: DTLS connection request sent peer_ip: 192.168.40.1
peer_port: 5246
CAPWAP-5-DTLSREQSUCC: DTLS connection created sucessfully peer_ip: 192.168.40.1
peer_port: 5246
CAPWAP-5-SENDJOIN: sending Join Request to 192.168.40.1
Translating "CISCO-CAPWAP-CONTROLLER"...domain server (255.255.255.255)
CAPWAP-3-ERRORLOG: Retransmission count for packet exceeded max(UNKNOWN_MESSAGE_TYPE (5)
CAPWAP-3-ERRORLOG: GOING BACK TO DISCOVER MODE
DTLS-5-SEND_ALERT: Send FATAL : Close notify Alert to 192.168.40.1:5246
LWAPP-3-CLIENTERRORLOG: LWAPP LED Init: incorrect led state 255
あるいは、WLCのバージョンによってはAPで以下のようなメッセージが出力されます。
CAPWAP-5-SENDJOIN: sending Join Request to 192.168.40.1
CAPWAP-3-ERRORLOG: Invalid event 10 & state 5 combination.
CAPWAP-3-ERRORLOG: CAPWAP SM handler: Failed to process message type 10 state 5.
CAPWAP-3-ERRORLOG: Failed to handle capwap control message from controller
CAPWAP-3-ERRORLOG: Failed to process encrypted capwap packet from 192.168.40.1
Translating "CISCO-CAPWAP-CONTROLLER"...domain server (255.255.255.255)
CAPWAP-3-ERRORLOG: Retransmission count for packet exceeded max(UNKNOWN_MESSAGE_TYPE
(5)
例えば、AP1142やAP3502などで構築した無線LANネットワークにAP2602や3602などを混在させる時は
注意が必要です。なぜならAP1142やAP3502の環境ではWLC5508の「Country Code」をJ4ではなくJ2で
セットアップしていることが多いからです。一般的にはこの組み合わせではJ2でセットアップすることが
多いですが1600/2600/3600/2700/3700ではWLCでJ4でセットアップしないJoinできないのでご注意を!
JoinできないAironetで show capwap client config と入力し、以下の通り「^@」と表示されている場合
WLCに設定されているCountry Codeが、JoinしようとするAPのCountryCodeと適合していないことを意味。
Slot 0
adminstate ADMIN_ENABLED(1)
radioType RADIO_TYPE_80211bg
CleanAirAdminState Enabled
countryCode ^@^@^@
countryISOCode ^@^@^@
◆ LWAPP/CAPWAP アクセスポイント - WLCの登録後
WLC登録後にAPにアクセスしようとするとユーザ名及びパスワードが求められるようになります。これは
デフォルトでは全てCiscoとなります。ただしWLC側ですでに以下の構文による設定がある場合には、この
コマンド設定に従った内容が、全てのAPのログインに適用されることになります。設定構文は以下です。
◆ config ap mgmtuser add username <ユーザ名> password <パスワード> secret
<イネーブルパスワード> all
◆ 設定例:ユーザ名に「admin」、パスワードに「Cisco1」、イネーブルパスワードに「Cisco2」と設定
(Cisco Controller) > config ap mgmtuser add username admin password Cisco1 secret Cisco2 all |
※ 上記コマンドで設定したコマンドは、Consoleアクセスだけでなくtelnetアクセスにも適用されます。
セキュリティの観点からWLCに登録されたAPのリセットボタンをdisableにする方法があります。その場合
以下のコマンドを入力すればOKですがあまり推奨しません。※disable を enable にすれば元通りなります。
(Cisco Controller) > config ap rst-button disable all |
ところで、一度WLC登録された後に、そのAPを
設定変更しようとするとERROR!!!Command
is disabled.というメッセージが表示されます。
※ APを初期化したい場合でもメッセージは発生。
ただしCAPWAPのIPアドレス、デフォルトゲート
ウェイ、コントローラーのIPアドレスについては、
上書きという形で、設定変更することができます。
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If you enter the clear capwap private-config command, you might see this
error message:
AP0017.XXXX.XXXX#clear capwap private-config
ERROR!!! Command is disabled.
This error message indicates that the static configuration commands are
locked out because either:
@ This command was entered while the AP is registered to a controller.
A The AP was previously registered to a WLC, but the username/password
was not changed from the default.
◆ WLCからAPへのPING
WLC管理画面の右上の「Ping」を選択するとWLCからPINGができます。Firewallでブロックしていない限り
WLCからAPへはPINGの応答があるはずなので確認してみましょう。PING応答があると以下が表示されます。
PING応答がない場合は以下の画面が表示されます。APがWLCに正しくジョインしている状態にも関わらず
PING応答がない場合は、APを再起動しましょう。WLC ⇔ AP間でICMPがブロックされていないことが前提。
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